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「魚の色」の講座で、魚のさまざまな色はメラニン、カロテノイド、
カロテノプロテインなどの「色素」だという話をしたね。
この中で、最近注目をあびているのが「カロテノイド」なんじゃ。
あざやかな色をつくるだけではなく、わたしたち人間の健康に
役に立つことがわかって、どんどん研究が進んでいる。
その成果をのぞいてみよう!


カロテンという言葉は、聞いたことがあるかね?

家庭科の時間に習ったかもしれないなぁ。
にんじん、かぼちゃ、ホウレンソウとか、
色の濃い野菜にたくさんふくまれている栄養でしょ?
α- カロテン、β- カロテンとかいうんだよね。


その通り。体にいいから、緑黄色野菜をたくさん食べなさいと言われるじゃろう?


そうだよ。にんじんやピーマンを残すと怒られるんだ。

野菜にふくまれているカロテンも、カロテノイドの一つじゃ。
カロテノイドというのは、動植物の色をつくる物質のことなんだ。
カロテノイドは、色をつくり出すだけではなく、体の調子をととのえるのに欠かせない、
大切な栄養素でもある。海の中にもたくさんのカロテノイドがあるんだよ。

これらのカロテノイドは、オキアミや海藻を食べた小魚や貝の中に蓄積され、
それを食べた魚の中に、さらに蓄積される。さて、ここでクイズじゃ!

カロテノイドは魚にとっても大切な栄養の一つなんだよ。
魚の卵の多くが赤い色をしているのも、
サケのようにカロテノイドを卵巣にうつすからなんだ。
卵にたくさん栄養を与えているんだね。
カロテノイドがどんな役割をしているか、説明するね。

カロテノイドはわれわれ人間にとってもいい働きをしてくれるんだ。
一番注目されているのは「抗酸化作用」だ。

「抗酸化作用」って、なあに?

ちょっとむずかしいが、説明しよう。
環境などのストレスがかかると、細菌をやっつける「活性酸素」が体の中で増える。
これが増えすぎると、健康な細胞まで攻撃してしまうので、
体に害をおよぼすことになるのじゃ。
抗酸化作用というのは、この活性酸素をおさえる働きのこと。
カロテノイドにはこの作用があるというわけじゃな。
他にも、次のような効用があることがわかってきた。

すごいでしょう!?アスタキサンチンは、最近大量につくる技術ができたんだ。
サプリメントになって販売されているよ。