トラック30万7200台分って、なんだか想像もつかないんだけど。
これは、築地市場で取り引きされる水産物の、一年間の量なんだ。 重さ61万4409トン、金額では4981億3700万円にもなる。 これを2トントラックに積んで並べると、30万7200台分ということになるんだ。 この2トントラックを一列に並べたら、北海道から九州までつながってしまう。
一日の取引量はどのくらいなの?
一日の取引量は、2246トン。2トントラック1123台分だ。 一列に並べたら約7キロ。 君が2時間歩いて、ようやくたどりつく距離だね。
築地に出入りする人 約42000人 卸売り・仲卸業者など従業員 約14000人 買出し人 約28000人
市場でで扱う水産物の種類 鮮魚 692種類 その他水産物 316種類 冷凍魚 72種類 (1994年4月〜2000年3月、おさかな普及センター資料館)
一番値段の高い魚は? 本まぐろ 1キロあたり10万円、1匹でなんと約2000万円が今までの最高値 (平成12年東京都中央卸売市場年報)
写真提供:東京海洋大学 東海 正
これ知ってる? 磯に行くと、岩にひっついて いるのに似ているでしょ?
フジツボかなあ? でもずいぶん大きいね。 こんなの、見たことないよ。
写真提供:ほたて屋だいえい
これはミネフジツボといって、 築地でもよく扱われるものだよ。 1キロあたり2500円もする、高級な食材なんだよ。 サザエよりも高いくらいだ。青森の陸奥湾などで養殖されていて、 珍味として料亭などに買われていくんだって。
これ、貝の一種?
固い殻はもっているけれど、これは節足動物でエビやカニに近い仲間なんだ。
築地って、フジツボまで売ってるんだね。 まるで水の生き物の博物館みたいだ。
写真提供:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑