Fisheries Science 掲載報文要旨

調査区域の層別化と誤った共変量を選ぶことがライントランセクト調査に基づく種の分布モデルの個体数推定に与える影響

柴田泰宙(横浜国大),松石 隆(北大院水),
村瀬弘人(水研セ国際水研),
松岡耕二,袴田高志(日鯨研),
北門利英(海洋大),松田裕之(横浜国大)

 種の分布モデル(SDM)の資源量推定の性能が調査デザインの層別化から受ける影響を,南極海のクロミンククジラ Balaenoptera bonaerensis の空間分布に似せた架空動物の空間分布を用いて調べた。水温や緯度など分布を決める共変量を誤って選ぶ場合を含めた多様なシナリオを検討した。推定群数は,共変量を誤って選び層別化を行うと過大推定となった。層別化は,ライントランセクト推定量の変動係数を良くするために使われるが,共変量を誤選択した SDM では,逆に推定精度を悪くする可能性が示唆された。

79(4), 559-568 (2013)
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北日本の流程 110 km の河川におけるサケ稚魚の降河速度と放流日との関係

春日井 潔,虎尾 充(道さけます内水試道東),
永田光博(道さけます内水試),
James R. Irvine(カナダ太平洋生物研)

 サケ稚魚の生残が高くなる時期に沿岸域に到達できるような放流時期を検討するため,北海道東部西別川においてサケ稚魚の放流日と降河速度の間の関係を検討した。標識したサケ稚魚を,2008~2010 年の 3 月下旬~5 月上旬に上流から放流し,下流で再捕した。遅い時期に放流した稚魚は早い時期に放流した魚より早く降河する傾向があった。4 月中旬以前に放流した魚は平均 26~28 日かけて降河したのに対し,4 月中旬以降に放流した稚魚は放流後平均 9 日で降河した。大部分の標識魚は 4 月下旬~5 月中旬に下流を通過した。これらの結果は,サケ稚魚は降河速度を調節して,生産力が高く生残が高くなる時期に海洋に到着するように適応していることを示唆している。

79(4), 569-577 (2013)
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日本温帯域産有藻性イシサンゴ類に共生する褐虫藻クレード C の遺伝多型

Yi-Ting Lien(京大院農),深見裕伸(宮大農海洋),
山下 洋(京大フィールド研)

 日本温帯域産のサンゴ(17 属 26 種)に共生する褐虫藻クレード C の遺伝的な変異を,核リボソーマル遺伝子の ITS 領域を用いて解析した。加えて,熱帯から温帯に分布している 2 種のサンゴに焦点を当て,気候帯による褐虫藻クレード C の遺伝的な違いを比較した。結果として,日本温帯産サンゴの多くは,様々な遺伝タイプの褐虫藻を保有しており,温帯という厳しい環境下で生息するための対応であることが示唆された。しかし,一部のサンゴでは,温帯域でしか見られない遺伝タイプの褐虫藻のみを保有しており,温帯に特化していることが明らかとなった。

79(4), 579-591 (2013)
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ニホンウナギとマアナゴの資源分割

海部健三(東大院農),
Michael J. Miller,青山 潤(東大大気海洋研),
鷲谷いづみ(東大院農),塚本勝巳(東大大気海洋研)

 岡山県児島湾において,ニホンウナギとマアナゴの生態を比較した。両種はともに汽水域である児島湾に生息し,夜間に索餌し,底生甲殻類,特にアナジャコを主要な餌生物としていた。しかし,胃から出現した餌のサイズはニホンウナギの方が有意に大きく,このことは両種の体サイズの相違に起因していると考えられた(ニホンウナギ:559.5±88.0 mm,マアナゴ:356.4±56.0 mm)。両種の回遊生態の相違が,児島湾における体サイズの相違を生み出し,その結果児島湾において,両種の餌資源の分割と,それに基づく共存が許容されていると推測された。

79(4), 593-603 (2013)
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頭足類スルメイカの色素胞運動―ATP が枯渇した表皮において GABA による色素胞収縮は阻害される―

木下康宣(道工技セ),加藤早苗(旭川医大),
吉岡武也(道工技セ),今野久仁彦(北大院水)

 スルメイカ表皮色素胞について,神経伝達物質による運動制御を検討した。ATP 含量が高い表皮においては,興奮性伝達物質である L-glutamate の刺激によって色素胞は伸長し,伸長した色素胞は抑制性伝達物質である GABA の刺激によって収縮することを確認した。一方,ATP が残存しない表皮においては,色素胞は L-glutamate により伸長するものの,GABA による収縮は阻害された。このため,色素胞の収縮には ATP が必要であると結論した。

79(4), 605-610 (2013)
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沿岸域におけるサケ当歳魚集団の平均体サイズは他地域からの移入個体によって大型化する

長谷川 功,佐藤智希,佐々木 系(水研セ北水研)

 沿岸域で採捕されるサケ当歳魚の体サイズは,その採集地点特有の成長率の指標として有効かを北海道の沿岸域 3 地点(厚田,斜里,昆布森)で収集された既存のデータを用いて検討した。昆布森で採捕された個体の体サイズの平均値は,他の 2 地点よりも有意に大きかった。しかし,耳石温度標識による母川判定の結果,昆布森では,複数の地域から来遊した大型個体が平均値を大きくしていると考えられた。したがって,体サイズをその地域の成長率の指標とするには,個体の由来地域に留意する必要がある。

79(4), 611-616 (2013)
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着床具とマリンブロックを用いたミドリイシ属サンゴの加入量評価法

Kakaskasen Andreas Roeroe(サムラトランギ大,インドネシア),
Minlee Yap(地球研),岡本峰雄(海洋大)

 サンゴ着床具とマリンブロックの穴を用いたミドリイシの加入量評価法を開発した。一斉産卵前にこれらを海域に設置し,着床具は 3 ヶ月後に回収し初期の加入量を求め,マリンブロックは 1 年後に回収ないし海中観察(目視)で加入量を求める。前者は幼生来遊の多寡,後者は着生後の生残を阻害する要因の判断に用いる。石垣島名蔵湾は前者が極めて高いが後者は藻類と懸濁物のため非常に低い。両者ともに高い場合は健康なサンゴ礁が維持され,両者が低い場合,サンゴ礁は危機的な状態で早急な再生が必要である。

79(4), 617-627 (2013)
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韓国順天湾の干潟に同所的に分布するトビハゼ類 2 種 Periophthalmus modestusP. magnuspinnatus における食性の個体発生と日周変化

Gun Wook Baeck(慶尚大),Yang Ho Yoon(全南大),
Joo Myun Park(釜慶大,韓国)

 韓国順天湾の干潟に同所的に分布する P. modestus 494 個体と P. magnuspinnatus 455 個体の食性を調査した。両種とも肉食性で,主にヨコエビ類,多毛類,昆虫類,カニ類を摂食したが,成体では前者は多毛類,後者はカニ類の比率が高かった。また,両種とも小型個体はカイアシ類とヨコエビ類を摂食した。相対摂食量は大型個体で,また午後に高く,摂食した餌種類は夜間より昼間が少なかった。これら 2 種は成長に伴い徐々に異なる餌を利用しており,同所的に分布する 2 種に資源分割が生じているものと推察された。
(文責 浜崎活幸)

79(4), 629-637 (2013)
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マナマコ Apostichopus japonicus Selenka のエネルギー収支に及ぼす水温,塩分,体サイズの複合的影響

Xi Xie(中国科学院海洋研),Wen Zhao(中国科学院大),
Miao Yang(大連海洋大,中国)

 養殖マナマコ Apostichopus japonicus Selenka のエネルギー収支に及ぼす水温,塩分,体サイズの影響を評価した。直行配列法を用いて,エネルギー消費および成長余力(scope for growth: SFG)に最適な条件を明らかにした。42 日間の実験期間において,エネルギー消費には水温,塩分,体サイズが有意に影響を及ぼすが,成長に影響する主な要因は塩分と体サイズであることがわかった。37.34±4.63 g のマナマコの最適飼育条件は,水温 16℃,塩分 30 g L-1 であると示唆された。したがって,マナマコを飼育するための最適な時期は,春季には 4 月,秋季には 10 月と思われる。
(文責 河村知彦)

79(4), 639-646 (2013)
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GH 遺伝子組み換えティラピアの体形に及ぼす飼料中のカルシウムとリン含量の影響

陸  君,吉崎悟朗,遠藤雅人,竹内俊郎(海洋大)

 GH 遺伝子組み換えティラピア(GHTi)の体形に及ぼす飼料中のカルシウム(Ca)とリン(P)含量の影響を検討した。無添加区(NS,飼料中 Ca 2.5%, P 1.8% 含有),Ca 添加区(Ca-S,飼料中 Ca 6.8%,P 1.8% 含有),P 添加区(P-S,飼料中 Ca 2.5%,P 4.8% 含有)の 3 試験区を設け,149 日間の飼育試験を行った。Ca 添加区と P 添加区の GHTi で顕著に体形の改善が見られ,特に Ca 添加区の GHTi における体長/体高比が非導入魚の値に近づいた。成長ホルモン遺伝子組み換えティラピアは非導入魚と比較して,正常な体形を維持するためには飼料中の Ca と P の要求量が高くなることが示唆された。

79(4), 647-658 (2013)
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高脂肪飼料を摂餌したダントウボウ Megalobrama amblycephala の肝臓組織および血液生化学性状の変化

Kang-le Lu, Wei-na Xu, Jun-yi Li, Xiang-fei Li,
Guo-qing Huang, Wen-bin Liu(南京農業大学,中国)

 ダントウボウ Megalobrama amblycephala に脂肪含量が 5, 10 および 15% の飼料を 6 週間与えて肝臓組織および血液生化学的性状の変化を調べた。脂肪 5% 飼料を摂餌した魚の肝臓は正常であったが,脂肪 15% 飼料区では,肝細胞のミトコンドリア,核および小胞体の微細構造に変化がみられ,有意に高い血漿のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)およびアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)活性,並びにトリグリセリド(TG)およびコレステロール(Cho)レベルを示した。従って,血液性状測定(AST, ALT, TG および Cho)はダントウボウの肝臓の状態の迅速な診断に用いることができると推論する。
(文責 家戸敬太郎)

79(4), 661-671 (2013)
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ウナギ仔魚の卵黄吸収完了期において形態異常を引き起こす低塩分濃度と低水温環境に対する感受性時期の特定

黒川忠英(水研セ東北水研),芝原英之,玄 浩一郎,
野村和晴,田中秀樹(水研セ増養殖研)

 ウナギの胚発生では,低塩分や低水温に晒されることにより卵黄吸収完了期の仔魚に形態異常が引き起こされるため,この非好適環境に対して感受性のある発生段階の特定を行った。形態異常魚の出現率は,受精後 4 日目以降に好適塩分環境(34 psu)から 29 psu,あるいは好適水温環境(25℃)から 20℃ に移行させた場合は,好適環境を維持した場合と有意差は認められなかったが,それ以前の移行では形態異常率が増加した。したがって,仔魚の形態異常を低減させるためには,少なくとも受精後 4 日目までは好適環境を維持する必要があると判断された。

79(4), 673-680 (2013)
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魚タンパク分解物主体のウナギ初期仔魚用飼料開発の進展

増田賢嗣,神保忠雄,今泉 均,古板博文,
松成宏之,村下幸司,藤本 宏,永尾次郎,
川上 優(水研セ増養殖研)

 アブラツノザメ卵は現在のウナギ仔魚用飼料の原料として不可欠であるが,当該サメの資源量は減少している。本研究では,冷凍オキアミを用いて分解処理した魚タンパク分解物などの原料でサメ卵を代替した飼料を試作し,飼育試験を行って生残および成長を検討した結果,65 日齢までの生残と,最大で全長 14.1 mm,体高 1.5 mm の個体が記録された。この結果は,サメ卵を配合せず,豊富な原料から成る魚タンパク分解物主体飼料が,まだ多くの改善が必要ではあるが,将来有力な飼料となりうることを示唆している。

79(4), 681-688 (2013)
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中国江蘇省・固城湖の埋め立て地におけるチュウゴクモクズガニ養殖が水質とベントスの組成へ及ぼす影響

Qingfei Zeng(南京地理・湖沼研究所),
Xiaohong Gu, Xin Chen(南京環境科学研究所),
Zhigang Mao(南京地理・湖沼研究所,中国)

 チュウゴクモクズガニ養殖がもたらす環境への影響を調べるため,2010 年 4 月から 2010 年 10 月にかけて,中国江蘇省・固城湖の埋め立て地で 2 回の生産を行った。その結果,夏から秋にかけて,水質の悪化を示すアンモニアのレベルが上昇した。一方,固形物はこの期間中に低い値を示した。また,養殖池では,動物プランクトン量の増加および植物プランクトン量の減少が認められた。以上より,固城湖でのチュウゴクモクズガニ養殖は重要な産業となっているが,環境への悪影響が懸念される。
(文責 マーシー・ワイルダー)

79(4), 689-697 (2013)
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ニンニク含有餌料のコイにおける脂質及びタンパク質酸化と血清の生化学マーカーに及ぼす影響

Nadia Naeiji, Davar Shahsavani, Hasan Baghshani(マシャド フェルドシ大学,イラン)

 ニンニク粉末(餌 1 kg 当たり 25 g と 50 g)をコイに 6 週間与え,脂質とタンパク質酸化ならびに各種血清マーカーに与える影響を調べた。その結果,50 g 投与区において血中のマロニルアルデヒドと肝臓及び腎臓の MDA 値が,また 25 g 投与区において筋肉タンパク質のカルボニル化と血清のアスパルテートアミノトランスフェラーゼ活性が有意に低下した。また,両区において血清のアルカリホスファターゼ活性が有意に低下した。これらの結果から,ニンニク粉末を投与することによって,コイにおける酸化ストレスを低減できる可能性が示唆された。
(文責 豊原治彦)

79(4), 699-705 (2013)
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タイ産ウニ 3 種の生殖腺に含まれる一般成分とエキス成分に及ぼす加熱の影響

Ninnart Chinprahast(チュラロンコン大,タイ),
白井隆明(海洋大),
Kamolwan Hoamuangkaew(チュラロンコン大,タイ)

 タイ産ウニ,Diadema setosum, Salmacis sphaeroides および Toxopneustes pileolus の生殖腺の一般成分,エキス成分およびこれら成分に及ぼす加熱の影響について検討した。D. setosum 生殖腺の主要なエキス成分はタウリン,アルギニン,リシン,グリシン,チロシン,バリン,ロイシン,イソロイシン,アラニン,グルタミン酸およびイノシン酸,S. sphaeroides ではグリシン,リシン,アラニン,アルギニン,ATP および ADP, T. pileolus ではグリシン,アラニン,セリン,ATP および AMP であった。3% 食塩水中で加熱することにより,ウニの種類に関わらず生殖腺中のこれらエキス成分は大きく減少した。
(文責 大迫一史)

79(4), 707-714 (2013)
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種々の温度で坐り処理を行ったシログチ,スケトウダラおよびギスすり身の加熱ゲルの性状

松岡洋子(東大院農,鈴廣魚肉たんぱく研),
万 建栄(鈴廣魚肉たんぱく研),潮 秀樹(東大院農),
渡部終五(北里大海洋生命,東大院農,鈴廣魚肉たんぱく研)

 種々の温度で坐り処理したシログチ,スケトウダラおよびギスすり身を 85℃,20 分間加熱でゲルを調製し,物性を調べて比較した。シログチおよびスケトウダラ肉では,30~40℃ に加熱ゲルの破断荷重および歪率の最大値が認められ,ミオシン重鎖(MHC)の重合体化が観察された。一方,ギス肉においては 30~42℃ で加熱ゲルの物性値が低下し,MHC の分解がみられた。なお,ギス肉の場合,物性値が回復する傾向がみられた 44℃ 以上の坐り温度帯では,MHC の分解物や重合体は認められなかった。

79(4), 715-724 (2013)
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シメサバの製造工程および貯蔵におけるヒスタミンおよびヒスタミン生成菌の動態

舊谷亜由美(水研セ中央水研),
松原 久,石川 哲(青森食総研),
里見正隆(水研セ中央水研)

 ヒスタミン(Hm)生成菌を接種したサバ魚肉からモデル的にシメサバを製造し,各製造工程中の Hm 生成菌数および Hm 量を追跡した。塩漬および酢を含む調味液への浸漬工程後のフィレーから Hm 生成菌が検出されたが,製造工程中に Hm 量は増加しなかった。さらに,Hm 生成菌が検出されたシメサバフィレーを 5~20℃ の貯蔵試験に供しても,Hm 生成菌数および Hm 量の増加は認められなかった。以上より,原料に付着した Hm 生成菌はシメサバの製造工程後にも生残しているものの,製品中で Hm を生産しないことが明らかとなった。

79(4), 725-733 (2013)
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