また,すでに受付を済ませて審査を受けている投稿については,査読完了などの区切りのついた段階で編集委員より改めてご案内申し上げますので,その際に原稿をご修正下さい。
◆FS誌表紙写真募集要項 |
テーマ: | 日本水産学会が取り扱う分野に関連した,表紙にふさわしい写真または図版 |
作品の種類: | 未公表の写真または図版
*作品中に他人が著作権等を持つ著作物等が含まれる場合には,応募者の責任において,その著作権者等から応募のための複製の許可を得てください。また,人の肖像等を利用する場合についても同様とします。 |
応募締切: | 平成28年7月1日(消印有効) |
応募資格: | 日本水産学会会員であること |
応募作品の規格等: | ・解像度300 dpi以上のTIFF, EPS, JPEGのいずれかの形式で保存したファイル
・印刷サイズ(縦5 cm × 横7 cm程度)に縮小した際に,識別可能であること |
応募方法: |
下記まで,電子メール添付,またはCD等のディスクにコピーしたものを郵送してください。
公益社団法人日本水産学会
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学内
Email: fsjpubl@d1.dion.ne.jp
・郵送での応募は,応募締切日の消印有効とします。
・応募作品には,内容がわかる簡単な説明文(日本語および英語)を付け,応募者の氏名と所属,連絡先住所を明記してください。
・なお,作品中に他人が著作権を持つ著作物等が含まれる場合には,許諾を得た著作物等とその著作権者等の連絡先のリストを応募資料として添付してください。 |
応募作品の返却: | 応募作品は返却しません。 |
採用作品の選考: | 応募作品は日本水産学会編集委員会が審査し,採用作品6点以内を選定します。 |
採用作品の発表: | 採用作品については2016年8月15日までに本人に結果を電子メールで通知するとともに,著作物利用許諾契約書を郵送します。 |
採用作品の著作権: | 採用作品の著作権は応募者に帰属します。
ただし採用作品の応募者には,
(1) 学会誌冊子およびパンフレット,ポスター,等の宣伝物,CDもしくは類似の電子媒体のラベルなどの印刷物における利用
(2) 学会および出版社のホームページ,論文データベース等,Fisheries Science誌に関するインターネットサイトにおける利用
(3) 学会の活動報告資料における利用
について,学会が採用作品を独占的に利用することを了承していただきます。
採用作品の利用期間は,2017年12月末日までとしますが,それまでに製作した表紙デザインの複製物および翻案は,継続的に学会が利用できることとします。
以上の範囲以外で学会が採用作品を利用する場合は,事前に応募者との間でその条件について協議するものとします。 |
テーマ: | 日本水産学会が取り扱う分野に関連した,表紙にふさわしい写真または図版 |
作品の種類: | 未公表の写真または図版
*作品中に他人が著作権等を持つ著作物等が含まれる場合には,応募者の責任において,その著作権者等から応募のための複製の許可を得てください。
また,人の肖像等を利用する場合についても同様とします。
|
応募資格: | 日本水産学会会員であること |
応募作品の規格等: | ・解像度300 dpi以上のTIFF, EPS, JPEGのいずれかの形式で保存したファイル
・印刷サイズ(縦5 cm × 横7 cm程度)に縮小した際に,識別可能であること |
応募締切: | 平成26年7月1日(消印有効) |
応募方法: |
上記期間内に下記まで,電子メール添付,またはCD等のディスクにコピーしたものを郵送してください。
公益社団法人日本水産学会
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学内
Email: fsjpubl@d1.dion.ne.jp(@dの次は数字の1)
・郵送での応募は,応募締切日の消印有効とします。
・応募作品には,内容がわかる簡単な説明文(日本語および英語)を付け,応募者の氏名と所属,連絡先住所を明記してください。
・なお,作品中に他人が著作権を持つ著作物等が含まれる場合には,許諾を得た著作物等とその著作権者等の連絡先のリストを応募資料として添付してください。 |
応募作品の返却: | 応募作品は返却しません。 |
採用作品の選考: | 応募作品は日本水産学会編集委員会が審査し,採用作品6点以内を選定します。 |
採用作品の発表: | 採用作品については平成26年8月15日までに本人に結果を電子メールで通知するとともに,著作物利用許諾契約書を郵送します。 |
採用作品の著作権: |
採用作品の著作権は応募者に帰属します。
ただし採用作品の応募者には,
(1) 学会誌冊子およびパンフレット,ポスター,等の宣伝物,CDもしくは類似の電子媒体のラベルなどの印刷物における利用
(2) 学会および出版社のホームページ,論文データベース等,Fisheries Science誌に関するインターネットサイトにおける利用
(3) 学会の活動報告資料における利用
について,学会が採用作品を独占的に利用することを了承していただきます。
採用作品の利用期間は,採用作品が表紙として使われる平成27年12月末日までとしますが,それまでに製作した表紙デザインの複製物および翻案は,継続的に学会が利用できることとします。
以上の範囲以外で学会が採用作品を利用する場合は,事前に応募者との間でその条件について協議するものとします。 |
これに伴い,別刷代金とカラー印刷費用は,論文掲載料とは別の請求となります。別刷代金とカラー印刷費用についてはシュプリンガー社に,論文掲載料は日本水産学会にお支払いいただくことになります。
MyPublicationの利用は,原稿の受理確定後にシュプリンガー社から届くメールに従ってMyPublicationにアクセスし,その記載にしたがってお手続きください。そのほか,MyPublicationを利用する著者として受けられる特典,例えばシュプリンガー社刊行の書籍の割引購入等の詳細は,MyPublicationアクセス時にご覧ください。
Fisheries Science の原著論文の分析―インパクトファクター向上を目指して―
編集委員 渡邊良朗(東大海洋研)・渡部終五(東大院農)
1. は じ め に
日本水産学会の国際誌 Fisheries Science(以下 FS)が 1994 年に日本水産学会誌から独立して 8 年が経過した。Blackwell Science Asia 社の 2000 年の年報によると,Institute for Scientific Information (ISI) による FS の 1999 年のインパクトファクターは 0.542 で(2000 年は 0.459, 2001 年は 0.593),ISI に登録されている水産学分野の国際誌 34 誌のうち 25 位の位置にある。インパクトファクターは,ある学術誌に掲載された論文の被引用頻度によって,その学術誌の当該研究分野に対する影響力の大きさを示す指標であり,今日一般的に用いられる学術誌の評価指標である。FS の 1999 年のインパクトファクターは,1999 年に出版された ISI に登録されている学術誌中の論文に引用された,前 2 年(1997, 1998 年)の FS 掲載原著論文(Original article と Short paper)の被引用回数を,1997, 1998 年に出版された FS 誌の総原著論文数で除した値として表される。
日本水産学会編集委員会では,FS のインパクトファクターを 1.0 前後に高めることを当面の目標と考えている。この目標を達成するための戦略を具体化するために,1994 年以降に FS に掲載された Original article と Short paper について,被引用回数を調べた。一般に,論文はその論文が掲載された雑誌において最も頻度高く引用される。したがって,FS の原著論文の引用文献数は FS のインパクトファクターを左右すると考えられるので,各原著論文の引用文献数についても調べた。これらの結果に基づいて,FS のインパクトファクターを高めるための編集方策について検討した。
2. 対象年と調査方法
1994〜1999 年の 6 年間に出版された FS 60〜65 巻(合計 36 号)に掲載された Original article 980 編と Short paper 270 編を調査の対象とした。2000 年以降の論文については,出版からの経過時間が短いので,調査対象から除外した。
6 年間に出版されたすべての原著論文について,2002 年 1 月末に学術論文データベース Web of Science によって,論文個々に総ページ数,引用文献数,被引用回数を調べた。また,個々の論文の第 1 著者の所属を,大学,水産庁研究所,都道府県水産試験試験場等,その他の機関,の 4 つに分類した。これらのデータを,Original article と Short paper という 2 つの原著論文カテゴリーで比較検討した。
3. 結 果
1994〜1999 年に年間 137〜185 編の Original article が掲載され(表 1),6 年間の総 Original article 数は 980 編であった。Original article 1 編あたりのページ数は 1994 年に 4.8 であったが,この 6 年間でやや増加傾向にあり,1999 年には 5.9 ページとなった。3 ページ以下の Original article が 72 編と全体の 7.3% を占めた。
1994〜1999 年の Short paper 数は年間 32〜58 編で(表 1),6 年間の総数は 270 編であった。Short paper は刷り上がりページ数に制限があることから,1 編あたりページ数は約 2.0 でほぼ一定していた。
Original article 1 編あたり引用文献数の年平均値は 18〜25 であった。6 年間の Original article の引用文献数は 0〜63 の範囲にあって,図 1 のように 17 を最頻値とする単峰形の頻度分布を示し,平均 20.9±9.3 であった。980 編の Original article のうち,引用文献 0 の Original article が 1 編あり,5 以下が 7 編,10 以下の引用文献数の Original article が 103 編(10.5%)あった。
Short paper 1 編あたりの平均引用文献数は,1994 年の 6.8 から増加傾向にあり,1999 年では 10.4 であった。6 年間に出版された 270 編の Short paper の引用文献数は 1〜30 の範囲にあり,図 1 のように 6 と 7 を最頻値とする単峰型の頻度分布を示した。6 年間の Short paper 1 編あたり平均引用文献数は 9.3±4.9 であった。引用文献数 5 以下の Short paper が 47 編と全体の 17% を占めた。
Original article 1 編あたりの平均被引用回数は,当然のことながら出版後の経過年数が多いほど多く,1994 年は 5.0±5.0, 1999 年には 1.3±1.4 回であった(表 1)。6 年間の 980 編について被引用回数の頻度分布を見ると,被引用回数 0 回(197 編)と 1 回(203 編)を最頻値として指数関数的に減少する分布型を示し(図 2),6 年間の平均値と標準偏差は 3.1±3.6 であった。

図 1 Original article(左)と Short paper(右)の引用文献数頻度分布

図 2 Original article(左)と Short paper(右)の被引用回数の頻度分布
Short paper 1 編あたりの平均被引用回数は,1994 年で 3.2±4.1, 1999 年では 0.5±1.1 であった(表 1)。6 年間に出版された 270 編の Short paper について被引用回数の頻度分布を見ると,0 回の 119 編を最高に指数関数的に急激に減少する分布型を示し(図 2),6 年間の平均値は 1.9±3.0 回であった。
各年に出版された Original article の第 1 著者の 75〜80% は大学に所属しており,6 年間の 980 編の 78.0% を占めた。水産庁研究所の研究者は各年で 7〜12%, 6 年間の総計の 8.9% を占め,都道府県水産試験場等の研究者は年 1〜4% で,6 年間の総計では 2.9% であった(表 1)。
Short paper の第 1 著者の所属機関構成を年ごとに見ると 60〜80% が大学であり,6 年間に出版された 270 編の 72.6% を占めた(表 2)。水産庁研究所の研究員を第 1 著者とする Short paper の割合は 7〜21% の範囲にあり,6 年間の総計で 13.0% であった。都道府県水産試験場等の割合は 10% 以下で,6 年間の総計では 4.8% であった。
6 年計について,第 1 著者の所属別に総原著論文数に占める Short paper の割合を計算すると,大学 23.4%,水産庁研究所 28.7%,都道府県水産試験場等 31.7%,その他の機関 20.6% となった。
1999 年 2〜12 月に出版された原著論文は,2002 年 1 月の調査時点で,出版後 2 年 1 月〜2 年 11 月を経過しているので,1999 年出版の 204 編を出版後 2 年経過とした。1998 年に出版された原著論文を同様にして出版後 3 年経過,1997 年を 4 年経過とし,1 編あたり平均被引用回数の経過年数に伴う変化を調べた。
Original article および Short paper のいずれも出版後の経過年数の増加にしたがって,1 編あたり被引用回数は直線的に増加した(図 3)。Original article と Short paper を比較すると,出版後 2 年で被引用回数に有意な差があった(Mann-Whitney U-test, P<0.001)。Original article の回帰直線の傾きは 0.72 と Short paper の傾き 0.57 より大きいため,平均被引用回数の差は経過年数の増加とともに大きくなり,7 年後には Original article 5.0±5.0 に対して Short paper 3.2±4.1 となった。

図 3 Original article(○)と Short paper(●)の被引用回数の出版後経過年数に伴う変化
4. 論 議
この報告は FS に掲載された原著論文(Original article と Short paper)についての全数調査の結果であり,Short paper の被引用回数は表 1 の数字に現れた通りに Original article より少ないということになる。表 1 の被引用回数は出版から 2002 年初めの調査時点までの累積値であり,この表からインパクトファクターを求めることはできない。しかし,調査した 6 年間のうちの最近年である 1998 年と 1999 年についてみると,Short paper 1 編あたり被引用回数は Original article の約半分であること,Short paper 数は全原著論文数の 23% を占めていることから,出版後 1〜2 年の被引用回数から求められるインパクトファクターを 0.1 程度引き下げる結果となっていたと推測される。現在 FS の Short paper 掲載数は各号 5 編,年間 30 編以下に抑えられており,そのために受理から掲載まで 1 年以上を要している。このように掲載数を全原著論文数の十数%に制限してもなお,Short paper は FS のインパクトファクターを 10% 程度引き下げる結果となると判断される。
Short paper の存在理由として,都道府県水産試験場等や水産庁研究所の研究員にとって投稿しやすいということが想定された。Short paper の第 1 著者の所属機関構成を年ごとに見ると,水産庁研究所や都道府県水産試験場等において,Original article より Short paper における構成比率が高かった。第 1 著者の所属別に 6 年間の総原著論文数に占める Short paper の割合を見ると,大学<水産庁研究所<都道府県水産試験場等となり,Short paper は都道府県水産試験場等や水産庁研究所の研究員によってより多く利用されていた。このような Short paper の利用状況をふまえて,Short paper を設けることの意義を,FS のインパクトファクターを高めるという編集方針の中で再吟味する必要がある。
原著論文 1 編あたりの引用文献数は Short paper で平均 9, Original article で平均 21 であった。研究分野によって原著論文 1 編あたりの引用文献数の平均値は異なると考えられるが,ISI のインパクトファクター上位にランクされる水産学分野の原著論文学術誌 Fisheries Oceanography や Canadian Journal of Aquatic and Fisheries Sciences と比較すると,FS の平均引用文献数は少ないと思われる。すでに述べたように,一般に,論文はその論文が掲載された雑誌において最も頻度高く引用されることを考えると,引用文献数の少なさは,FS のインパクトファクターを抑える要因となっていると判断される。
5. 結 論
Short paper がインパクトファクターを下げる要因となっていることが明らかになったので,Short paper の掲載数を少なくすることが,FS のインパクトファクターを引き上げるための編集方針の第 1 と考えられる。
第 2 の編集方策として,各報文の Introduction や Discussion を充実させて,報文内容に関連する文献が広く引用されるように編集過程で著者に指示することが考えられる。FS の原著論文が FS の原著論文中で多く引用されると,FS のインパクトファクターは高くなる。
Short paper 掲載数をどの程度に抑えるかについては,都道府県水産試験場等や水産庁研究所の研究員にとっての利用価値とインパクトファクターへの影響とを考慮して判断する必要がある。
本報告をとりまとめるに当たり,会田勝美編集委員長はじめ編集委員各氏から貴重なご意見をいただいたことに感謝する。本報告の基礎データは,東大海洋研究所資源生態分野の渡部諭史(現中央水産研究所),山口素臣(海洋科学特定研究員),杢 雅利(学振特別研究員)の 3 氏によって作成された。