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公益社団法人 日本水産学会
平成 24 年度第 4 回理事会議事録

1 開催された日時   平成 24 年 6 月 2 日(土) 13 時〜17 時
2 開催された場所   東京海洋大学品川キャンパス 白鷹館 1 階会議室
3 理事総数及び定足数 総数 17 名,定足数 9 名
4 出席理事数 17 名
(本人出席) 江口 充,金子豊二,河原栄二郎,黒倉 壽,小谷祐一,桜井泰憲,嵯峨直恆,佐藤秀一,佐藤 實,
鈴木伸洋,東海 正,古谷 研,松山倫也,鷲尾圭司,和田時夫,渡邊良朗,渡部終五
(監事出席) 阿部宏喜,瀬川 進
(幹事出席) 舞田正志,石崎松一郎,宮本佳則,内田圭一,高井則之

5 議   案
  決議事項   第 1 号議案   『理事の担当』の件
第 2 号議案   『決算処理の日程』の件
第 3 号議案   『平成 24 年度支部交付金の配分額』の件
第 4 号議案   『投稿規程一部改正』の件
第 5 号議案   『シンポジウム企画委員会運営規程一部改正』の件
第 6 号議案   『平成 24 年度水産政策委員会委員長の選出』の件
第 7 号議案   『平成 24 年度水産技術誌監修委員会委員の選出』の件
第 8 号議案 『平成 24 年度水産政策委員会委員の選出』の件
第 9 号議案   『平成 24 年度水産環境委員会委員の交代』の件
第 10 号議案  『平成 24 年度東日本大震災災害復興支援検討委員会(特別委員会)委員の選出』の件
第 11 号議案  『平成 24 年度英文書籍監修委員会(特別委員会)の設置と委員の選出及び英文書籍検討委員会(特別委員会)廃止』の件
第 12 号議案  『平成 24 年度秋季大会募金目論見書』の件
第 13 号議案  『平成 25 年度秋季大会 三重大学との共催』の件
第 14 号議案  『平成 26 年度春季大会担当支部』の件
第 15 号議案  『平成 26 年度秋季大会担当支部』の件
第 16 号議案  『科研費分科細目検討委員会(特別委員会)廃止』の件
第 17 号議案  『Fisheries Science の特集記事掲載』の件
第 18 号議案  『共催と協賛』の件
第 19 号議案  『入会承認』の件
第 20 号議案    『正会員から学生会員へ会員資格変更の承認』の件
  報告事項   ①  会長指名理事候補者の推薦
②  資格喪失者(会費未納)の会費納入による退会者への変更
③  平成 24・25 年度支部幹事の変更
④  平成 24 年度各種委員会委員長及び副委員長の決定
⑤  平成 23 ・24 年度学会賞選考委員会委員の交代
⑥  『海とさかなのコンクルール』協力体制の状況
⑦  平成 25 年度科学研究補助金(研究成果公開促進費)「学術定期刊行物」の改正
⑧  学会事務局の夏季休業
⑨  内閣府への公益事業報告
⑩  シュプリンガーからの Fisheries Science 77 巻ロイヤリティーの振込金額
⑪  Fisheries Science 受付前チェック謝金の状況
⑫  財務の健全化に関して
⑬  科研費分科細目改正に伴う報文掲載分野の見直し
⑭  第 3 回理事会以降の職務執行の状況
⑮  その他

6 議事の経過及びその結果

 (1)   定足数の確認等
冒頭で佐藤総務担当理事が定足数の充足を確認し,続いて,同理事から本会議の議事進行について説明があった。
 (2)   議案の審議状況及び議決結果等
定款の規定に基づき,渡部会長が議長となり,本会議の成立を宣言し,議案の審議に移った。

(決議事項)
第 1 号議案 『理事の担当』の件
 渡部会長から,理事の副担当について議案説明があった。
      審議の結果,出席理事全員一致で次のとおり担当を決定した。
 会務  正  副
 水産技術誌担当 和田時夫  
 編集担当 古谷 研 佐藤秀一
 学会賞担当 佐藤 實 渡邊良朗
 シンポジウム担当 渡邊良朗 金子豊二
 出版担当 金子豊二 古谷 研
 ベルソーブックス担当 東海 正 佐藤秀一
 国際交流担当 古谷 研 和田時夫
 水産教育担当 黒倉 壽 桜井泰憲
 漁業・資源管理担当 渡邊良朗 桜井泰憲
 水産利用担当 佐藤 實  
 水産増殖担当 佐藤秀一  
 水圏環境担当 鷲尾圭司 江口 充
 将来計画担当 和田時夫  
 社会連携担当 鷲尾圭司  

第 2 号議案 『決算処理の日程』の件

 金子財務担当理事から本議案について,総会前における決算処理を滞りなく行うため,今後決算処理の日程を昨年度より 1 ヶ月早める必要があるとの説明があり,次いで東海総務担当理事から決算処理日程の具体案が提案された。なお,本議案に付随して,秋季大会開催時に支部会計担当者及び大会会計担当者を対象とした会計処理研修会を実施する旨提案があった。

 本議案に関して,以下の通り質疑応答があった。
桜井理事   「各懇話会などでは 1 月あるいは 2 月にシンポジウムを開催しているが,この場合の扱いはどのようになるのか」
東海理事   「1 月あるいは 2 月に実施が予定されているものについては計画として事前に記載しておき,2 月末をもって速やかに決算処理を行うようにしてほしい」
佐藤(實)理事   「2 月に支部例会を実施しているが,その際の決算が 3 月になる場合がある」
東海理事   「決算が 3 月になる場合は基本的には次年度扱いとして処理するのが妥当である」
 審議の結果,本議案は出席理事全員一致で原案どおり可決した。
第 3 号議案 『平成 24 年度支部交付金の配分額』の件

 佐藤総務担当理事から,本議案について,平成 24 年度の支部交付金総額は 2,700,000 円であり,支部数および会員数に応じて比例配分するが,九州支部においては,平成 23 年度正味財産期末残高が平成 23 年度支部補助金額を超過していることから,超過金額分を差し引いて振り込むことになる旨説明があった。

 本議案に関して,以下の質疑応答があった。
渡部会長  「関東支部は春季大会を担当しているため支部活動を十分に行うことができないのではではないか」
黒倉理事  「交付金の利用法については支部幹事会において検討する予定であるが,交付金からの支出を極力抑える方向で支部活動を行う工夫をするつもりである」
金子理事   「財務検討委員会としては,関東支部には春季大会を充実させていただくことによって,交付金を有効に使用する方策を是非考えていただきたい」
 審議の結果,出席理事全員一致で以下のとおり可決した。
  北海道 356,900 円  東北    325,500 円  関東 520,900 円  中部 395,200 円
  近畿  346,300 円  中国・四国 374,600 円  九州 380,600 円
第 4 号議案 『投稿規程一部改正』の件

 古谷編集担当理事から本議案(別紙 1)について,現行では掲載可と認めた報文は学会が定めた英文校閲を受けるとあり,この文言では英文校閲は学会が行うとの誤解を招く恐れがあるため,修正したいとの説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で原案どおり可決した。

第 5 号議案 『シンポジウム企画委員会運営規程一部改正』の件

 渡邊シンポジウム担当理事から本議案(別紙 1)について,委員会の審議事項第 5 条を実際の審議内容に即して修正する必要がある旨説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で原案どおり可決した。

第 6 号議案 『平成 24 年度水産政策委員会委員長の選出』の件

 渡部会長から,松田裕之会員を平成 24 年度水産政策委員会委員長に推薦したい旨提案があり,審議の結果,出席理事全員一致で選出を可決した。

第 7 号議案 『平成 24 年度水産技術誌監修委員会委員の選出』の件

 和田水産技術誌担当理事から,平成 24 年度水産技術誌監修委員会委員の選出について提案があった。審議の結果,出席理事全員一致で以下のとおり選任した。

 委員長 日野明徳,副委員長 良永知義,委員 久下善生,村田昌一,幹事 鈴木満平

第 8 号議案 『平成 24 年度水産政策委員会委員の選出』の件

 桜井水産政策担当理事から,平成 24 年度水産政策委員会委員の選出について提案があった。なお,副委員長は予め松田委員長の意向を伺ったものであることが説明された。本議案について下記の質疑応答があった。
渡部会長   「幹事が選出されていないが,それで良いのか」
黒倉理事   「従来から幹事は選出していない。後藤友明会員が取りまとめを行う予定である」
 審議の結果,出席理事全員一致で以下のとおり選任した。
 副委員長 八木信行
 委員   山川 卓,藤田恒雄,岡本純一郎,有路昌彦,中田 薫,永田光博,馬場 治,桜本和美,
末永芳美,原田 厚,後藤友明,桟敷孝治,大森敏弘,森田貴己,河村知彦

第 9 号議案 『平成 24 年度水産環境保全委員会委員の交代』の件

 佐藤総務担当理事から本議案について,東日本大震災の影響により所属している支部を離れているとの理由により,現委員である佐藤 繁会員に代わり,奥村 裕会員を委員に選任したいとの説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で可決した。

第 10 号議案 『平成 24 年度東日本大震災災害復興支援検討委員会(特別委員会)委員の選出』の件

 渡部会長から本議案について,すでに,前回の理事会で特別委員会の設置は承認されており,準備委員会も開催され,検討を行っているところである。本委員会の主たる検討課題は,復興支援活動の取りまとめと広報,津波被害からの復興・復旧(漁協問題,漁獲物サプライチェーンなど),放射能汚染問題(モニタリング,全量検査,汚染物質処理など)及び現地調査費の予算獲得であり,これらの審議を行う上で必要な委員候補者を推薦する旨説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で以下のとおり選任した。

委員長 渡部終五,副委員長 黒倉 壽,

委員 桜井泰憲,和田時夫,佐藤秀一,東海 正,松田裕之,八木信行,佐藤 實,小谷祐一,大越和加,石丸 隆,森田貴己

第 11 号議案 『平成 24 年度英文書籍監修委員会(特別委員会)の設置と委員の選出及び英文書籍検討委員会(特別委員会)廃止』の件

 東海総務担当理事から本議案について,前理事会で英文書籍検討委員会を設置し検討した結果,複数の出版社に英文書籍の刊行の可能性を打診したところ,刊行費用の面からもシュプリンガー・ジャパン(株)が最も適切であるとの結論に至った。より具体的な刊行体制の検討及び契約条件の精査を行うために現委員会の廃止と新たな監修委員会の設置及び委員を選出したい旨説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で英文書籍検討委員会(特別委員会)の廃止と英文書籍監修委員会(特別委員会)の設置を可決した。なお,平成 24 年度英文書籍監修委員会委員は以下の通り選任した。

 英文書籍監修委員会(特別委員会) 委員長 會田勝美,委員 黒倉 壽,東海 正

第 12 号議案 『平成 24 年度秋季大会募金目論見書』の件

 河原中国・四国支部担当理事から本議案について,平成 24 年度日本水産学会秋季大会実行委員会において平成 24 年 6 月 3 日から 7 月 23 日までの間,寄附(協賛)金の募集を行いたい旨説明があった。

 本議案に関して,次の意見及び質疑応答があった。

東海理事 「法人税法の改正により法人税規定の一部が変更になっているので,確認する必要がある。文言の修正に関しては会長一任でお願いしたい」

渡部会長 「目論見書の税法上の取扱いの箇所の文言に修正が必要な場合は事務局で対応する」

黒倉理事 「次期春季大会に向けての寄附の募集方法を検討する必要があるが,今から来春の大会のための募集を打診すると,今秋の大会の募集と重なる恐れがある」

鷲尾理事 「トーヨー企画が行う寄附募集の候補は約 200 社であり,これに加えて中国・四国支部関連の候補が数十社あるため,前者の候補は重なる可能性が高い」

佐藤(實)理事 「募金額を増やすためには,募集期間をもう少し長く設定する必要がある。そのためには,トーヨー企画の委託案を早く理事会に諮るようにすべきではないか」

佐藤(秀)理事 「来春の大会の委託先を 9 月開催の理事会で諮るとともに目論見書案を審議することができれば可能である」

渡部会長 「募集の締め切りは大会直前まで可能である」

 審議の結果,出席理事全員一致で原案どおり可決した。

第 13 号議案 『平成 25 年度秋季大会 三重大学との共催』の件

 佐藤総務担当理事から本議案について,会場確保の点から三重大学との共催にすることは大きなメリットがある旨説明があった。なお,鈴木中部支部担当理事より,会場となる大学と共催することは東海大学で開催したときに前例がある旨補足説明があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で可決した。

第 14 号議案 『平成 26 年度春季大会担当支部』の件

第 15 号議案 『平成 26 年度秋季大会担当支部』の件

 議案の審議に先立ち,渡部会長より関連する第 14 号議案及び第 15 号議案を一括して審議する動議がなされ,理事全員一致で承認した。

 佐藤総務担当理事から本議案について,大会規程第 3 条 2 号により春季大会は関東支部の 5 機関(海洋大 2,東大,東大大気海洋研,中央水研・日大)の持ち回りとするが,その間に 1 回は関東支部以外の支部が東京あるいは当該支部の担当機関所在地で開催することになっているため,平成 26 年度の春季大会は関東支部以外の支部で担当することになる。また,平成 26 年度秋季大会の開催は,過去の実施支部を考慮し,九州支部に担当をお願いしたい旨説明があった。

 本議案に関して,次の意見及び質疑があった。

渡部会長 「これまでの大会実施支部から判断すると,北海道支部が妥当ではないか」

桜井理事 「3 月の開催時は北海道では雪が残っているため厳しいのではないか」

渡部会長 「平成 26 年度の秋季大会も考慮して考える必要がある。会場は東京でも開催できる」

 審議の結果,平成 26 年度春季大会及び秋季大会の担当は,北海道支部及び九州支部に検討を依頼することが出席理事全員一致で可決された。

第 16 号議案 『科研費分科細目検討委員会(特別委員会)廃止』の件

 桜井理事から本議案について,科研費分科細目についてはすでに決定されたことにより,役割が終了したとの判断から廃止したい旨説明があった。審議の結果,出席理事全員一致で可決した。

第 17 号議案 『Fisheries Science の特集記事掲載』の件

 古谷編集担当理事から本議案について,Fisheries Science 誌に国際シンポジウムを土台にした特集記事を掲載したいとの説明があった。

 本議案に関して,次の意見及び質疑応答があった。

桜井理事 「Fisheries Science 誌とは別に刊行してはどうか」

古谷理事 「Fisheries Science 誌の方が広範囲な読者に読んでもらえる。さらに,インパクトファクターとの関係で原著論文と同様の扱いとした方が Fisheries Science 誌の国際発信力の強化につながる」

東海理事 「Fisheries Science 誌のレベルの維持を図るために,掲載可否の最終決定は編集委員会が適切に判断するべきである」

和田理事 「経費の負担についてはどのように考えているか」

東海理事 「ページ数の増加によって出版費用の支払額が増加するものの,学会としては著者からの掲載料が増えるので問題はない。むしろ,コンビーナー側が予算を捻出する意向であることから,掲載料,審査料及びその他の経費を積み上げることによって学会の収入が増加する」

渡邊理事 「内容の精査はどのように行うのか」

古谷理事 「特集記事の対象となるシンポジウムの内容は当事者が責任を持って編集にあたるもので,編集委員会としては無条件に掲載するのではなく,査読してリジェクトもありうると考える」

阿部監事 「Fisheries Science 誌の契約ページ数との関係で問題は生じないか。特に出版費用の負担増はないのか」

東海理事 「総ページ数が増加するため,出版費用は契約上増加することが予想される。しかしながら,試算の結果,著者負担による掲載料収入によってその増加分をカバーできるため問題ないと認識している」

 審議の結果,本議案は出席理事全員一致で可決された。

第 18 号議案 『共催と協賛』の件

 佐藤総務担当理事から,共催希望 1 件及び協賛希望 2 件について説明があり,審議の結果,出席理事全員一致で以下の共催及び協賛を可決した。
 共催: SETAC Asia Pacific 2012 Meeting  主催 SETAC(The Society of Environmental Toxicology and Chemistry),
共催 国立水俣病総合研究センター 他 4 学会,
日程 平成 24 年 9 月 24 日(月)〜27 日(木),場所 熊本全日空ホテル ニュースカイ(熊本県熊本市),負担金 なし
 協賛: ① 2012 生態工学会年次大会  主催 生態工学会 協賛 照明学会 他 10 学協会,
日程 平成 24 年 6 月 16 日(土)・17 日(日),
場所 北里大学獣医学部(青森県十和田市),負担金 なし
② 第 53 回高圧討論会  主催 日本高圧力学会 協賛 日本物理学会 他 46 団体(予定),
日程 平成 24 年 11 月 7 日(水)〜9 日(金),場所 大阪大学会館(大阪府豊中市),負担金 なし

第 19 号議案 『入会承認』の件

 審議の結果,出席理事全員一致で原案(回覧資料)どおり可決した。

第 20 号議案 『正会員から学生会員へ会員資格変更の承認』の件

 審議の結果,出席理事全員一致で原案(回覧資料)どおり可決した。

その他

1. 特別委員会の設置の件

 古谷理事から科研費分科細目の変更に伴って,現在学会内で用いている細目の再編・統合を検討する特別委員会を設置してはどうかとの提案がなさされた。

 審議の結果,本委員会を特別委員会として設置することが出席理事全員一致で可決された。なお,取りまとめを桜井理事が担当することとした。

2. 公益社団法人日本水産学会の将来構想について

 和田理事から日本水産学会の将来構想について,現在海洋基本計画の改定が行われていることから,学会の進むべき道も新たに模索する必要がある。そこで,平成 24 年度秋季大会において,理事会主催でミニシンポジウムを開催したいとの提案があった。

 審議の結果,出席理事全員一致で理事会主催ミニシンポジウムを開催することを承認した。なお,その準備には水産政策委員会等とも適宜協議することとした。

3. 日本水産学会創立 80 周年記念事業について

 渡部会長から,平成 24 年 7 月で日本水産学会が創立 80 周年を迎えるに当たり,記念事業を行いたい。具体的には今後検討していくが,イベント(費用負担が出来るだけ少ないもの),水産学用語辞典(厚生社恒星閣)の電子書籍化などの実施について検討したいとの提案がなされた。

 審議の結果,本提案を出席理事全員一致で承認した。

(報告事項)

① 会長指名理事候補者の推薦

 渡部会長から会長指名理事候補者案について,水圏環境,将来計画を担当できる理事として大越和加会員(東北大),水産技術誌,水産増殖を担当できる理事として皆川 恵会員(水研セ)及び社会連携,水産利用を担当できる理事として佐竹幹雄会員(日本海洋事業(株))を指名したいとの説明があった。今後,支部幹事の承諾を得る手続きを進める旨合わせて説明があった。

② 資格喪失者(会費未納)の会費納入による退会者への変更

 佐藤総務担当理事から,平成 23 年度資格喪失者(正会員)3 名が未納会費の納入により退会者に変更されたことが報告された。

③ 平成 24・25 年度支部幹事の変更

 佐藤総務担当理事から,所属支部の変更のため中国・四国支部の支部幹事を長崎慶三会員から上野俊士郎会員に変更することが報告された。

④ 平成 24 年度各種委員会委員長及び副委員長の決定

 佐藤総務担当理事から,平成 24 年度各種委員会委員長及び副委員長が決定された旨報告された。

⑤ 平成 23・24 年度学会賞選考委員会委員の交代

 佐藤総務担当理事から,渡部終五会員の会長への就任に伴い委員を辞退したことにより,次点の今野久仁彦会員 が選出されたことが報告された。

⑥ 『海とさかなのコンクルール』協力体制の状況

 佐藤総務担当理事から,平成 24 年度海とさかなのコンクルールへの学会の協力事業について,その実施計画及び次年度の対応策について報告が行われた。

 同報告に関して,次の意見及び質疑応答があった。

渡部会長 「今年度に関してはこのまま進めるとして,次年度以降の対応をどのようにするか担当する委員会の選定を含め原案を作成し,次回の理事会で諮ってはどうか」

東海理事 「出張講義に関してはできる範囲で対応すべきと考えるが,今年度に関しては応募してきた小学校の所在地に近い支部の会員に個別に打診して派遣してはどうか」

黒倉理事 「出張講義の講師は近隣支部の会員に当たるしかないのではないか」

和田理事 「水研センターでも同様の講師派遣を行っているので,振り分けをしてはどうか」

嵯峨理事 「費用の件も含めて,今後どうするか検討する必要がある」

 以上の質疑応答を踏まえ,総務担当理事及び庶務幹事で出張講義への学会の対応方針案を検討することとした。

⑦ 平成 25 年度科学研究補助金(研究成果公開促進費)「学術定期刊行物」の改正

 東海理事から平成 25 年度科学研究補助金(研究成果公開促進費)「学術定期刊行物」の改正について報告があった。

⑧ 学会事務局の夏季休業

 佐藤総務担当理事から,学会事務局が置かれている東京海洋大学が,平成 24 年 8 月 14 日,15 日の間一斉夏季休業となることから,学会事務局においても同様にこの期間は休業となることが報告された。

⑨ 内閣府への公益事業報告

 佐藤総務担当理事から,平成 23 年度の事業報告及び決算報告を内閣府に提出したことが報告された。

⑩ シュプリンガーからの Fisheries Science 77 巻ロイヤリティーの振込金額

 佐藤財務担当理事から,シュプリンガー・ジャパン(株)から平成 24 年 5 月 15 日に 9,947,882 円の振り込みがあった旨報告があった。

⑪ Fisheries Science 受付前チェック謝金の状況

 佐藤財務担当理事より,編集委員会校正係への謝金を 1 編 111 円から 222 円に増額した旨報告があった。

⑫ 財務の健全化に関して

 金子財務担当理事から,財務検討委員会(特別委員会)において,財政の健全化に向けた対応として Fisheries Science 誌のロイヤリティーの増額,和文誌を印刷しない場合のコスト減,収入増への方策(シニア会員の創設,年会費の増額など)を検討したことが報告された。本件については今後も継続して検討すること,新会計基準にあった業務支援システムを再構築するため,学会事務局にサーバーを設置し,ソフトのバージョンアップを行ったこと,この経費には特定資産である事務機能合理化推進資金を充当することが合わせて報告された。

⑬ 科研費分科細目改正に伴う報文掲載分野の見直し

 桜井理事から,科研費分科細目の改正に伴う農学分野の分科,細目,分割及びキーワードの一覧が報告された。報告によると,従来の水産学の分科は水圏生産科学及び水圏生命科学に分かれ,さらに水圏生産科学は A 及び B に分割されるとのことである。

⑭ 第 3 回理事会以降の職務執行の状況
水産政策関連
黒倉水産政策副担当理事から海洋基本法戦略会議の最近の動きについて報告があった。さらに,桜井水産政策担当理事から,水産政策委員会としては今後行われる海洋基本計画に対するパブリックコメントの意見調整を行うとの補足説明があった。
水産技術誌関連
和田水産技術誌担当理事から水産技術誌第 5 号 1 巻の刊行は 7 月を予定していること,監修委員会及び本誌の企画・編集委員会では今後学会の和文誌との差別化を含め水産技術誌の内容を精査するとの報告があった。
国際交流関連
古谷国際交流担当理事から第 6 回世界水産学会議についての報告があった。なお,第 7 回世界水産学会議は 2016 年 11 月に韓国の釜山で予定されているとのことである。
シンポジウム企画委員会関連
渡邊シンポジウム担当理事から秋季大会時のシンポジウムの内容について報告があった。
水産利用懇話会関連
佐藤水産利用担当理事から,今秋の水産利用懇話会については内容の検討がすでに終わり,現在具体的計画を立案中である旨報告があった。
水産増殖懇話会関連
佐藤水産増殖担当理事から,懇話会の講演会が 9 月 14 日に秋季大会の関連行事として開催されることが報告された。
水圏環境関連
鷲尾水圏環境担当理事から,水産環境保全委員会の今後の活動内容について報告があった。
水産教育関連
黒倉水産教育担当理事から,JABEE の認定を受ける機関が頭打ちであることが報告された。
ベルソーブックス関連
東海ベルソーブックス担当理事から,3 月 29 日に開催されたベルソーブックス委員会において,ベルソーブックスの翻訳語版の出版について検討中との報告があった。
企画広報関連
東海企画広報担当理事から,5 月 8 日に開催された企画広報委員会の内容について,5 月刊行分をもって震災復興のシリーズは終了とし,次の連載企画を現在計画中との報告があった。
男女共同参画関連
佐藤総務担当理事から,3 月 26 日に東京海洋大学で開催された東京海洋大学・日本水産学会共催による,男女共同参画推進シンポジウムの内容が報告された。
支部関連
嵯峨理事(北海道支部担当)から,支部大会の開催は東京農業大学網走キャンパスで行う旨の報告があった。
小谷理事(東北支部担当)から,支部大会を青森県で開催することが報告された。
黒倉理事(関東支部担当)から,来春の大会の実行委員会の担当者が決定された旨報告があった。
大会の開催に当たり,次の意見が出された。
渡部会長 「若手研究者の会は機能しているのか」

東海理事 「若手の会は會田元会長の個人的諮問で行われたものであり,行うとすれば新たに立ち上げる必要がある」

鈴木理事(中部支部担当)から,中部支部の事務引継ぎを行った旨報告があった。なお,支部大会の運営は増養殖研究所が行うとのことである

江口理事(近畿支部担当)から,支部例会について,前期の例会はチリメンモンスターを題材にした講演・実習を 7 月に近畿大学で,また後期の例会は学会形式の発表会を 12 月にそれぞれ行うとの報告があった。

河原理事(中国・四国支部担当)から,支部事務局は福山大学に置き,支部例会は 11 月に福山大学で開催する予定で準備中であることが報告された。

松山理事(九州支部担当)から,幹事会を 6 月 30 日に予定していること及び支部例会の開催について現在検討中であることが報告された。

⑮ その他

 渡部会長より,次回理事会は平成 24 年 9 月 14 日(金) 10 時から,独立行政法人水産大学校で開催する予定である旨,案内があった。

 以上をもって議案の審議等を終了したので,17 時,議長は閉会を宣し,解散した。


別紙 1

投稿規程一部改正

現  行 改  正
7. 投稿原稿はすべて編集委員会において審査する。その結果,訂正を要すると判断された原稿はその理由を付して著者に返送し,訂正を求める。また,編集委員会が掲載不適当と認めたものは返却する。なお,掲載可と認めた報文は学会が定めた英文校閲を受ける。 7. 投稿原稿はすべて編集委員会において審査する。その結果,訂正を要すると判断された原稿はその理由を付して著者に返送し,訂正を求める。また,編集委員会が掲載不適当と認めたものは返却する。なお,掲載可と認めた報文においても軽微な修正を求めることがある。
附則 本規程は平成 23 年 3 月 1 日に遡って実施する。
(平成 23 年 9 月 17 日 一部改正
ただし,9. と別記の改正については第 78 巻 1 号掲載報文より適用する。)
(平成 23 年 9 月 30 日 一部改正)
附則 本規程は平成 23 年 3 月 1 日に遡って実施する。
(平成 23 年 9 月 17 日 一部改正
ただし,9. と別記の改正については第 78 巻 1 号掲載報文より適用する。)
(平成 23 年 9 月 30 日 一部改正)
(平成 24 年 6 月 2 日 一部改正)

シンポジウム企画委員会運営規程一部改正

現  行 改  正
(委員会の審議事項)
第 5 条 委員会は,シンポジウムとミニシンポジウムの題目,企画責任者,および記録の水産学シリーズとしての刊行とミニレビューとしての日本水産学会誌掲載について,シンポジウム開催予定時より 8 ヵ月以前,ミニシンポジウムは開催予定時より 4 ヵ月以前に決定しなければならない。
(委員会の審議事項)
第 5 条 委員会は,シンポジウムとミニシンポジウムの題目,企画責任者,および水産学シリーズへの刊行の推薦について,シンポジウムは開催予定時より 8 ヵ月以前,ミニシンポジウムは開催予定時より 4 ヵ月以前に決定しなければならない。
附則 本規程は,公益認定を受け移行の登記をした日から施行する。 附則 本規程は,公益認定を受け移行の登記をした日から施行する。
(平成 24 年 6 月 2 日 一部改正)

新 入 会(平成 24 年 6 月 2 日承認)

正 会 員  (11 名)   東北 竹谷裕平,堀越彩香 関東 桟敷孝浩 中部 川本太郎,高倉良太,李 銀姫
中国・四国 白土絵理,開内 洋 九州 泉田大介,今村彰生,古川誠志郎
学生会員  (17 名)   北海道 芝野あゆみ,Devon Ronald Dublin,水上卓哉,三好寿郎 東北 佐藤悠真
関東 井手伸一郎,佐藤 壮,中村瑞帆 近畿 和田彩奈 中国・四国 﨑村祥太郎,
﨑山和昭 九州 夏 冬,亀田崇史,飛彈祥太,畢 雪瑩,松尾周悟,山下洋平

平成 24 年度日本水産学会近畿支部前期例会

日  程   平成 24 年 7 月 28 日(土) 14:00〜16:00
平成 24 年 7 月 29 日(日) 10:30〜15:00
場  所   近畿大学農学部キャンパス
(〒631-8505 奈良県奈良市中町 3327-204)
テ ー マ   チリメンモンスターから海を考える〜海洋生物の多様性を実感しよう!〜

会員の所属変更

(平成 24 年 7 月・8 月の会員からの異動連絡を元に作成していますので,実際の異動月とは異なる場合があります。)
会 員 名 異 動 前 異 動 後
一 井 太 郎 水産庁 水研セ国際水研
伊 藤   博 宮城水技セ 宮城県庁
岩 﨑 俊 幸 水研セ遠洋水研 水研セ本部
鬼 塚   剛 水研セ中央水研 水研セ瀬水研
甲 斐   渉 水研セ増養殖研 水研セ中央水研
後 藤 理 恵 北大人材育成本部 愛媛大南予水産研究センター
坂 口 健 司 釧路水試 道中央水試
佐 藤   一 稚内水試 道総研水産研究本部
鈴 木 千 賀 高知大若手研究者評価支援機構 神戸大学自然科学系
長 野 直 樹 宮崎大農 九大院農
町 口 裕 二 水研セ西海水研 水研セ増養殖研
水 田 浩 二 長崎水試 長崎県対馬振興局
横 山   寿 水研セ増養殖研 京大学際融合教育推進センター
吉 田   誠 水研セ西海水研 香川県庁

機関の住所変更

  旧 住 所 新 住 所
兼松新東亜食品(株) 東京都港区三田 2-14-5
フロイントゥ三田ビル
東京都港区浜松町 2-4-1
世界貿易センタービル 9F

訃   報

下記の会員がご逝去された旨,ご連絡をいただきました。
ここに謹んで哀悼の意を表し,ご通知申し上げます。
正会員  近畿支部  藤原公一 氏

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