第17回 生態学琵琶湖賞授賞式および記念講演開催について
生態学琵琶湖賞は、水環境に関連する生態学およびその周辺分野における50歳未満の優れた研究者に贈られる賞です。滋賀県によって1991年に創設され、第15回より日本生態学会が実施主体となりました。今回は、厳正な選考の結果、大手信人氏および中野伸一氏が受賞されました。
以下の日程で、授賞式および受賞記念講演(無料)を行いますので、ふるってご参加ください。
日時: |
2013年7月6日(土) 14時〜16時 (13時半開場) |
場所: |
瀬田アーバンホテル3階 大会場「比叡」
滋賀県大津市大萱1丁目16-1 TEL077-543-6111
(交通アクセス:JR瀬田駅から徒歩約1分) |
表彰式: |
挨拶 運営委員長・滋賀県知事 |
選考経過報告 選考委員長 |
表彰 滋賀県知事 |
来賓挨拶 |
記念講演会: |
受賞者 大手信人氏(東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授) |
講演 「森の水循環が生態系のダイナミクスを支える」 |
受賞者 中野伸一氏(京都大学生態学研究センター 教授) |
講演 「湖沼や海洋の微生物に夢を求めて」 |
祝賀会: |
瀬田アーバンホテル3階 小会場「伊吹」にて開催 (会費3000円) |
受賞者 大手 信人 氏 (東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授) |
講演 「森の水循環が生態系のダイナミクスを支える」 |
日本は森のくにです。樹木が自然に成長するくらい暖かく、モンスーンのおかげで十分に豊かな雨が降ります。雨で与えられた水は養分やエネルギーになる物質を運んで森のさまざまな部位を流れます。私のこれまでの仕事は、森の生態系のダイナミクスに水の流れやあり方がどのように影響を与えているかを調べることでした。また、森林から流れ出る水と物質は、森のどんな働きを反映しているのかも調べてきました。このなかでわかってきたこと、これから調べなければならないことをお話します。 |
受賞者 中野 伸一 氏 (京都大学生態学研究センター 教授) |
講演 「湖沼や海洋の微生物に夢を求めて」 |
自然生態系が健全に働くには、細菌や原生動物などの微生物の役割が重要です。湖沼や海洋のプランクトン生態系では、植物プランクトンと動物プランクトンによる食物連鎖に加えて、微生物ループと呼ばれる微生物の食物連鎖が働いています。微生物ループは、単に湖沼や海洋の生態系の維持に必要であるだけでなく、私たちの生活にもさまざまに関わっています。今回の講演では、琵琶湖、愛媛県の宇和海などを例に、微生物ループがいかに我々人間にとって大切かについて紹介します。 |
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