沿岸環境関連学会連絡協議会第23回ジョイントシンポジウム
「水産からみた生物多様性とは何かを考える」
コンビーナー: | 山本民次,桜井泰徳,清野聡子,河野 博 |
日時: | 平成22年2月13日(土)10:00-17:00 |
主催: | 沿岸環境関連学会連絡協議会(あいうえお順:応用生態工学会・水産海洋学会・土
木学会海岸工学委員会・土木学会水工学委員会・日本沿岸域学会・日本海洋学会沿
岸海洋部会・日本海洋学会海洋環境問題委員会・日本水産学会・日本水産工学会物
質循環研究会・日本船舶海洋工学会海洋環境研究会・日本プランクトン学会・日本
ベントス学会)(http://www.s.fpu.ac.jp/wikicoas/) |
参加費: | 資料代1000円(懇親会の予定あり)。参加申し込みはE-mailかFAXでお願い致します。当日の参加も可能ですが、事前準備のため、人数の把握にご協力をお願い致します。 |
開催主旨 |
沿関連/水産学会環境保全委員会
山本民次,桜井泰徳,清野聡子,河野 博 |
我が国は1992年に署名し1993年に締結した生物多様性条約に基づき,生物多様性国家戦略を1995年に定め,その後2007年には第三次生物多様性国家戦略を策定したところである.しかしながら,生物多様性に関する議論の多くは陸域生態系に関わるものであり,海域についてはあまり手がつけられていないのが現状である.海に関わる学問の中で水産学が果たしてきた役割は大きい.しかしその一方で,水産学では,タンパク源としての魚介類を適切な管理の下に持続的に利用する,さらには如何に多く増やして獲るかということに専念してきたため,「水産における生物多様性」についてはほとんど議論がされてこなかった.漁獲対象種についての資源管理型漁業は以前から行われているものの,種苗放流や養殖,あるいは漁獲対象種以外の魚種の混獲とそれらの投棄などの行為が海域の生物群集に及ぼす影響についての研究は,最近行われ始めたところである.
こうした中,2010年には名古屋において生物多様性条約第10回締約国会議が開催される.それを前に,とくに沿岸海域の生物多様性について,まずは水産分野での議論が必要であると考え,本シンポジウムを企画した.本シンポジウムがきっかけとなり,今後,沿岸環境関連学会の中で海域生物の多様性に関する議論の輪が拡がることを期待する. |
<プログラム>
10:00-10:05 | 開会挨拶 | 広石伸互(沿環連代表・福井県大) |
10:05-10:10 | 趣旨説明 | 山本民次(水産学会沿環連担当・広大院生物圏科) |
| 座長 | 桜井泰憲(北大院水) |
10:10-10:40 | 生物多様性条約COP10に向けて | 鳥居敏男(環境省自然環境局) |
10:40-11:10 | 沿岸漁業の持続可能性と生物多様性〜チリと日本の比較〜 | 松田裕之(横国大) |
11:10-11:40 | 沿岸漁業振興策と生物多様性〜漁業現場からの視点〜 | 田中丈裕(岡山県水産課) |
11:40-12:10 | 水産生物の種苗放流が岩礁生態系の生物多様性に及ぼす影響 | 河村知彦(東大海洋研) |
12:10-13:10 | 昼 食 |
| 座長 | 河野 博(東京海洋大海洋科学部) |
13:10-13:40 | 混獲・投棄が漁場の資源・環境に与える影響 | 松岡達郎(鹿児島大) |
13:40-14:10 | 生態系指標種としての海獣類と持続型沿岸漁業の共存に向けて | 桜井泰憲(北大院水) |
14:10-14:40 | 水産物の移動に伴う外来種の移入の現状と生物多様性に与える影響 | 大越健嗣(石巻専修大) |
14:40-15:00 | 休 憩 |
| 座長 | 清野聡子(東大院総合文化研究科) |
15:00-15:30 | 養殖事業の生態学的負荷の評価方法と事例紹介 | 北澤大輔(東大生研) |
15:30-16:00 | 日本における水産物の多様性 | 工藤貴史(東京海洋大) |
16:00-16:10 | 休 憩 |
16:10-16:55 | 総合討論 |
16:55-17:00 | 閉会挨拶 | 今井一郎(沿環連副代表・北大院水産) |
17:30- | 懇親会 |
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