沿岸環境関連学会連絡協議会 第20回ジョイントシンポジウム
世話人: | 今井一郎(京大院・農)・清野聡子(東大院・総合文化)
広石伸互(福井県大・海洋生物資源) |
開催日: | 2009年2月22日(日) |
会 場: | 東京海洋大学 楽水会館 |
主 催: | 沿岸環境関連学会連絡協議会(あいうえお順:応用生態工学会・水産海洋学会・土木学会海岸工学委員会・土木学会水工学委員会・日本沿岸域学会・日本海洋学会沿岸海洋研究部会・日本海洋学会海洋環境問題委員会・日本水産学会・日本水産工学会物質循環研究会・日本船舶海洋工学会海洋環境研究会・日本プランクトン学会・日本ベントス学会)(http://www.wv.mei.titech.ac.jp/coast-env/) |
<プログラム>
10:00~10:10 | 開会挨拶 山本民次(日本水産学会環境保全委員会委員長,広大院・生物圏) |
10:10~10:20 | 趣旨説明 今井一郎(同環境問題調査小委員会委員長,京大院・農) |
司会:松田 治(瀬戸内海研究会議) |
第1部 海洋基本計画と沿岸環境政策 |
10:20~10:50 | 海洋基本計画の狙いと沿岸環境 |
本田直久(内閣官房・総合海洋政策本部) |
10:50~11:20 | 水産分野における沿岸環境研究の取り組み |
中田 薫(水産総合研究センター) |
司会:広石伸互(福井県大) |
第2部 海洋基本計画に対する各学会の意見 |
11:20~11:45 | 日本水産学会 |
黒倉 寿(東大院・農) |
11:45~12:50 | 昼 食 |
12:50~13:15 | 日本海洋学会 |
小池勲夫(琉球大) |
13:15~13:40 | 土木学会 |
磯部雅彦(東大院・新領域) |
13:40~14:05 | 沿岸域学会 |
横内憲久(日大・理工) |
14:05~14:30 | 海洋技術フォーラム |
湯原哲夫(東大院・工) |
14:30~15:00 | 学会からの意見に関わる討論 |
15:00~15:15 | 休 憩 |
司会:石丸 隆(東京海洋大) |
第3部 沿岸環境を巡る社会状況と海洋基本計画 |
15:15~15:25 | 社会状況や政策を形成してきた事例:序にかえて |
清野聡子(東大・総合文化) |
15:25~15:55 | 里海構想と沿岸環境の保全管理 |
松田 治(瀬戸内海研究会議) |
15:55~16:25 | 東京湾の再生を目指したNPO活動 |
木村 尚(NPO法人海辺づくり研究会) |
16:25~16:55 | 沿岸海洋調査による赤潮発生予知と養殖業:研修事業との連携 |
松山幸彦(瀬戸内水研) |
司会:清野聡子・今井一郎・広石伸互 |
第4部 総合討論 |
16:55~17:45 | 沿岸環境の今後に向けて |
17:45~17:50 | 閉会挨拶 |
灘岡和夫(沿環連,東工大) |
18:00~19:30 | 情報交換 |
参加申込先: |
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋環境微生物学分野
今井一郎
E-mail:imai1ro@kais.kyoto-u.ac.jp
電話 075-753-6356:FAX 075-753-6375 |
・ | 参加申込はE-mailかFAXでお願い致します。当日参加も可能ですが,事前準備のため,人数の把握にご協力をお願い致します。情報交換会の出席の有無も併せてお知らせ下さい。 |
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沿岸環境関連学会連絡協議会 第20回ジョイントシンポジウムの企画趣旨 |
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沿環連 / 日本水産学会水産環境保全委員会
今井一郎・清野聡子・広石伸互 |
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われわれ人類が海洋から受ける恵みは,漁獲等を通じて得られる水産物だけではない。海洋は,気候の調節,水域環境の自浄作用による浄化,安定した生態系の物質循環と多様な生物群集,磯遊びや潮干狩り,海水浴,美しい風景から与えられる豊かな情感,文化や宗教の精神的な背景等の様々な生態系サービスを人類に与えている。一方でこれまで人類は,水産生物の乱獲,有害有毒化学物質や重金属による水質・底質汚染,油濁,富栄養化,埋め立て,鉛直護岸の構築といった好ましくない影響を海に与え続けてきた。その結果,漁獲量の低下と低迷,化学物質による生物への悪影響と絶滅の脅威,有害有毒赤潮の発生のグローバル化,沿岸域環境の悪化(埋立,鉛直護岸),藻場・アマモ場・干潟等の浅場の喪失,サンゴ礁の衰退,磯焼け等,種々の問題が顕在化している。さらに地球温暖化が様々に影を落としている。
海洋基本法は2007年4月に成立,7月20日に施行され,海洋政策が一元的・総合的に実施されることとなった。それを受けて2008年度から5カ年の海洋基本計画が策定され,わが国の経済社会の健全な発展と国民生活の安定向上に資するだけでなく,「海洋と人類の共生への貢献」が明確に志向されている。そして,海洋の開発および利用と海洋環境の保全との調和が強調されている。このように,海洋の多面的な機能の維持・保全,持続的な利活用に積極的に取り組むことが期待され,環境,生態系,安全,文化的価値の保全等を通じて,快適で安全な人々の生活の維持向上に取り組むことが重要と考えられるようになった。本ジョイントシンポジウムにおいては,海洋基本計画の策定と実行に関して,問題点や取り組むべき重要な課題等について討議を行い,将来を展望する。 |
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