平成31年度日本水産学会春季大会 「太平洋クロマグロの資源管理と定置網漁業における漁獲コントロール技術」の開催について日本水産学会漁業懇話会では,標記講演会を平成31年度日本水産学会春季大会期間中に下記の日程で開催いたしますので,ご案内申し上げます。
平成30年度 漁業懇話会奨励賞 受賞者漁業懇話会では、若手研究者の育成と漁業研究の活性化のため、優れた若手研究者を褒賞する漁業懇話会奨励賞を設けています。対象は、前年度の春季および秋季大会において口頭発表またはポスター発表を行った学生等(おおむね30歳以下)とし、発表内容は研究発表部門「1. 漁業」の細目に該当する研究内容としています。今年度は、本会委員会の委員からの推薦を受け厳正な投票を経た結果、下記の受賞者3名を決定し、表彰状と記念品を贈呈しました。今後も漁業の発展に益々貢献されることを期待します。
平成30年度日本水産学会春季大会 |
企画責任者: | 江幡恵吾(鹿大水)・梶川和武(水産機構水大校)・藤田薫(水産機構水工研) |
日時: | 平成30年3月26日(月)13:30〜17:30 |
場所: | 東京海洋大学品川キャンパス(〒108-8477 東京都港区港南4-5-7) |
企画趣旨 沿岸漁業は日本国内の海面漁業生産量の約2割を占める重要な産業のひとつであり、比較的小型の漁船や小規模な漁具によって行われ、その操業形態は地域によって多種多様である。周年を通じて単一漁業種あるいは2種類以上の漁業種を組み合わせた複合形式で行われるが、いずれの場合でも漁業者は沿岸に来遊する漁獲対象種に応じて様々な工夫を凝らしている。 本講演会では各地域の事例発表から、季節変動する漁獲対象種に対応した取り組み例を紹介し、今後、漁業経営をさらに安定させる上で求められる課題に対して、特に漁業技術的な側面からどのような改善ができるかを中心に、今後の沿岸漁業の在り方を議論する。 |
プログラム | |
13:30〜13:35 | 開会あいさつ・趣旨説明 |
江幡恵吾(鹿大水) | |
13:35〜13:55 | 「山口県いわし棒受網・すくい網漁業の操業形態」 |
行實敏博(山口県漁協)・渡邉俊輝(山口水研セ)・梶川和武(水産機構水大校) | |
13:55〜14:15 | 「長崎県内沿岸漁業の一例 −定置網漁業を中心とした複合操業−」 |
舛田大作(長崎水試)・舛田作男(舛田水産(株),(株)平瀬定置)・佐々木卓也(舛田水産(株)) | |
14:15〜14:35 | 「鹿児島県志布志湾の小型底曳網と刺網漁業による複合経営」 |
岡本宗明(東串良町漁協)・江幡恵吾(鹿大水) | |
14:35〜14:55 | 「伊豆半島東岸における漁獲の季節変動と沿岸漁業者の対応」 |
野表秀生(伊東漁協)・高橋広樹・小島隆人(日大生物資源) | |
14:55〜15:10 | 休憩 |
15:10〜15:30 | 「沖縄県マグロ・ソデイカ漁業複合経営と新たな漁業開発」 |
紫波俊介(沖縄水海技セ) | |
15:30〜15:50 | 「鹿島灘での複数の漁法を組み合わせた漁業形態について」 |
市川隆太(茨城県農林水産部) | |
15:50〜16:10 | 「京都府における定置網漁業の工夫」 |
上野陽一郎(京都海セ) | |
16:10〜16:30 | 「相模湾のしらす漁−神奈川ブランド「湘南しらす」−」 |
前田陽平(鎌倉漁協)・内田圭一(海洋大) | |
16:30〜16:40 | 休憩 |
16:40〜17:25 | 総合討論 |
17:25〜17:30 | 閉会あいさつ |
漁業懇話会では、若手研究者の育成と漁業研究の活性化のため、優れた若手研究者を褒賞する漁業懇話会奨励賞を設けています。対象は、前年度の春季および秋季大会において口頭発表またはポスター発表を行った学生等(おおむね30歳以下)とし、発表内容は研究発表部門「1. 漁業」の細目に該当する研究内容としています。今年度は、本会委員会の委員からの推薦を受け厳正な投票を経た結果、下記の受賞者3名を決定し、表彰状と記念品を贈呈しました。今後も漁業の発展に益々貢献されることを期待します。
氏 名: | 阿部 悟 |
所 属: | 北海道大学水産科学院 |
授賞対象講演: | 「遊泳する魚群の個体数計測システムの開発−PTV解析技術を用いた新たな試み−」(平成28年度春季大会) |
発表者名: | 阿部悟・髙木力(北大院水)・竹原幸生(近大理工)・木村暢夫・平石智徳(北大院水)・米山和良(鹿大水)・鳥澤眞介(近大農)・浅海茂(古野電気) |
授賞理由: | 本研究は魚群を構成する個体数を自動計数するシステムの開発のためその基盤アルゴリズムを新しいコンセプトで構築しようとしたものである。流れの可視化技術の一つであるPTV技術(粒子画像追跡流速測定法)を応用することにより、撮影された魚群の動画像から、魚群を構成する個体の遊泳軌跡を同定し、そのベクトル情報から個体数を計数するという独創的なアイデアが用いられている。生簀内収容個体数の自動計数の実現は養魚管理技術として生産者から強く要望されているもので、今後の展開が大いに期待できる。 |
氏 名: | 金戸悠梨子 |
所 属: | 東北大学大学院農学研究科 |
授賞対象講演: | 「サケの耳石を用いた年齢査定法の検討と志津川湾における年齢組成」(平成28年度春季大会) |
発表者名: | 金戸悠梨子・片山知史(東北大院農)・飯田真也(水研セ日水研) |
授賞理由: | 資源が減少局面に入り、精度の高い年級組成データが求められているサケについては、鱗を用いた年齢査定が行われてきた。しかし、成熟が進行すると、表皮の肥厚のため鱗が採取しづらくなるといった問題点があった。そこで耳石を用いた年齢査定法の開発に取り組み、横断薄片法によって正確な年齢査定を行えることを明らかにした。この年齢査定法を用いて、宮城県志津川湾で漁獲されたサケの年級組成を調べたところ、震災の翌年の春に放流された2011年級(4 歳魚)が70%を占めていたことがわかった。彼女は修士課程を修了したのち、沿岸漁業・資源の調査研究に携わる意思を持っており、本研究の成果を応用した現場研究を展開することが期待される。 |
氏 名: | 塩澤舞香 |
所 属: | 東京海洋大学大学院 |
授賞対象講演: | 「定置網の箱網内で遊泳する海亀の推進力について」(平成28年度春季大会) |
発表者名: | 塩澤舞香・塩出大輔・胡 夫祥・東海 正(海洋大)・小林真人(水研セ西海水研)・平井良夫(日東製網) |
授賞理由: | 本発表内容は、国際的に重要な問題となっている定置網漁業における海亀の混獲問題に関連して、海亀のみを網外に脱出させる手法の開発研究において非常に重要な科学的知見を提供している。水槽実験で得た知見と計測技術を海上での現場試験に応用した優れた研究内容となっていること、.生態系保全等の視点も持ちながら漁業研究を活性化していける,期待の大きな若手研究者であること、以上の事を踏まえ、発表時のスライド、質疑応答での姿勢などを鑑みて、平成29年度漁業懇話会奨励賞にふさわしい発表と判断した。 |
漁業懇話会委員長 梶川和武
日 時: | 平成29年3月26日(日) 13:00〜17:40 |
場 所: | 東京海洋大学品川キャンパス(〒108-8477 東京都港区港南4-5-7) |
コンビナー: | 梶川和武(水産機構水大校), 藤森康澄(北大院水), 山川卓(東大院農), 松下吉樹(長大院水環) |
企画趣旨 近年,我が国の漁船漁業による水揚げ量は減少傾向にあり,水産資源を回復させ,かつ,持続的に利用するための対策を早急に講じる必要がある。本講演会では,重要資源であるホッケ,キンメダイ,トラフグを取り上げ,これらの種の資源の現状の把握を行った上で,技術的な側面からどのような管理措置を実施するべきなのかを検討する。また,これらの重要資源を持続的に利用するための最適な漁獲技術の提案を行い,導入による漁業者のメリットや懸案事項および解決策について議論する。 |
プログラム | |
開会挨拶 | 13:00~13:02 |
梶川 和武(水産機構水大校) | |
趣旨説明 | 13:02~13:05 |
梶川 和武(水産機構水大校) | |
I. 資源の現状と資源回復のために求められる管理措置 | |
座長 山川 卓(東大院農) | |
1.資源管理の取組とその方法 | 13:05~13:30 |
加藤 雅丈(水産庁) | |
2.ホッケ | 13:30~13:55 |
森田 晶子(水産機構北水研) | |
3.トラフグ | 13:55~14:20 |
片町 太輔(水産機構瀬水研) | |
4.キンメダイ | 14:20~14:45 |
亘 真吾(水産機構中央水研) | |
休憩(14:45〜14:50) | |
II. 技術的な管理措置の提案 | |
座長 藤森康澄(北大院水) | |
5.ホッケの生態に応じたサイズ選択漁獲の可能性と問題点 | 14:50〜15:15 |
星野 昇(道中央水試) | |
6.トラフグの漁獲状況と資源管理手法の提案 | 15:15〜15:40 |
片山 貴士(水産機構瀬水研) | |
7.キンメダイのサイズ選択漁獲の可能性 | 15:40〜16:05 |
山下 秀幸(水産機構開発セ) | |
III. 技術的な管理措置の導入による漁業者のメリット | |
座長 松下吉樹(長大院水環) | |
8.網目拡大による効果の推定 〜マアナゴを事例として〜 | 16:05〜16:30 |
下村 友季子(愛知水試) | |
9.持続的漁業の実現のために考慮すべき要素とは 〜水産システムの観点から〜 | 16:30〜16:55 |
金子 貴臣(水産機構中央水研) | |
休憩(16:55〜17:05) | |
総合討論 | 17:05〜17:35 |
梶川 和武(水産機構水大校) | |
閉会の挨拶 | 17:35〜17:40 |
江幡 恵吾(鹿大水) |
問い合わせ先: 日本水産学会漁業懇話会 幹事 田上英明 〒759-6595 山口県下関市永田本町 2-7-1 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校 Tel : 083-286−5111 E-mail : h-taoue●fish-u.ac.jp (お手数ですが●をアットマークに変えて送信してください) |
漁業懇話会委員長 藤田 薫
日本水産学会漁業懇話会では,標記講演会を平成28年度日本水産学会秋季大会期間中に下記の日程で開催いたします。お誘い合わせの上,ご来聴くださいますようお願い申し上げます。会員以外の方も参加は自由(参加費無料)です。
記
日 時: | 平成28年9月8日(木)13:00-17:00 |
場 所: | 近畿大学農学部(〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204) |
企画責任者: | 藤田 薫(水産機構水工研)・梶川和武(水産機構水大校) |
13:00−13:05 | 開会の挨拶・趣旨説明 | 藤田 薫(水産機構水工研) |
座長: 梶川和武(水産機構水大校) | ||
13:05−13:40 | クロマグロ資源評価と管理について | 福田漠生(水産機構国際水研) |
13:40−14:15 | 定置網に入網したクロマグロ小型魚の放流技術の開発 | |
秋山清二・宮本佳則・内田圭一・東海 正(海洋大)・ 和田由香・山中智之・伊藤欣吾(青森水総研)・ 越智洋介・山﨑慎太郎・高橋勇樹(水産機構水工研)野呂英樹(ホリエイ) | ||
14:15−14:50 | 養殖種苗の釣獲から活け込みまでの生残率改善要素 | |
廣瀬太郎・日高浩一・小河道生(水産機構開発セ) | ||
14:50−15:05 | 休憩 | |
15:05−15:40 | 種苗生産の各種技術的課題と対策,取り組み | |
石橋泰典(近大農) | ||
15:40−16:05 | 音響技術を用いたマグロ類の判別の試み | |
今泉智人(水研機構水工研)・大島達樹・ 和田聖子・佐々木安之・彦坂明孝・ 伏島一平(水研セ開発) | ||
16:05−16:55 | 総合討論 | |
座長: 藤田 薫(水産機構水工研) | ||
16:55−17:00 | 閉会の挨拶 | |
梶川和武(水産機構水大校) |
企画の趣旨: 太平洋クロマグロは,資源状態が歴史的最低水準に近く,近年の加入状況も低い水準にある。こうしたことからクロマグロの資源管理を強化し,資源の回復を図る取り組みが国際合意に基づき進められている。我が国ではこれまでに,親魚資源量を歴史的中間値(約4.3万トン)まで回復させることを目標とする管理を開始した。ここでは,小型魚と大型魚に分けてそれぞれの漁獲上限を漁業種類や地域ブロック別に設定する等の措置が執られている。漁獲制限をクリアする技術は漁法ごとに異なるが,経営を維持しながらこれを実現するまだ確立されていない。本講演会では,クロマグロの持続的利用に向けた最新の研究情報を,種苗生産関連技術を含めて共有し,今後,取り組むべき課題を議論することを目的とした。 |
問い合わせ先: 日本水産学会漁業懇話会 幹事 高橋勇樹 〒314-0408 茨城県神栖市波崎7620-7 国立研究開発法人 水産総合研究センター 水産工学研究所 E-mail : yukitakahashi@affrc.go.jp Tel : 0479-44-5952 |
漁業懇話会では、若手研究者の育成と漁業研究の活性化のため、優れた若手研究者を褒賞する漁業懇話会奨励賞を設けています。対象は、前年度の春季および秋季大会において口頭発表またはポスター発表を行った学生等(おおむね30歳以下)とし、発表内容は研究発表部門「1. 漁業」の細目に該当する研究内容としています。今年度は、本会委員会の委員からの推薦を受け厳正な投票を経た結果、下記の受賞者2名を決定し、表彰状と記念品を贈呈しました。今後も漁業の発展に益々貢献されることを期待します。
氏 名: | 大畠知紘 |
所 属: | 近畿大学大学院農学研究科水産学専攻 |
授賞対象講演: | 「関西国際空港護岸域におけるキジハタの行動様式」(平成27年度春季大会) |
発表者名: | 大畠知紘・光永 靖(近大院農)・増野祐一郎・辻 佑一郎(京大院情報)・三田村啓理(京大院情報・CREST,JST)・荒井修亮(京大フィールド研・CREST,JST)・岡本英明(シャトー海洋調査)・藤林栄蔵(新関西国際空港) |
授賞理由: | 関西国際空港護岸域を利用した栽培漁業および資源管理型漁業の実現のために、対象種となるキジハタの行動様式を求め、本種資源の持続的利用の可能性について言及した当該漁業情報学研究は今後の漁業研究の発展に寄与するものであるとともに、候補者の今後の研究成果が大いに期待される。 |
氏 名: | 山根万知 |
所 属: | 鹿児島大学大学院水産学研究科 |
授賞対象講演: | 「島根県沖合底びき網漁具の抵抗軽減に関する模型実験」(平成27年度春季大会) |
発表者名: | 山根万知・江幡恵吾(鹿大水)・沖野晃(島根水技セ)・鈴木勝也(日東製網) |
授賞理由: | 島根県の沖合底びき網漁業を研究対象として、省エネルギー化を図ることを目的として、漁具の改良に取り組んでいる。従来、漁業者が使用してきた底びき網の一部(袖網および身網天井部分)の網糸直径を小さくすることで、曳網時の網形状をほとんど変化させることなく、抵抗を約18.9%減少できることを模型実験によって明らかにしている。島根県、漁具メーカーなど関係者らと共同して研究を進めた結果であり、今後の活躍が期待できる。 |
漁業懇話会委員会委員長 藤田 薫
漁業懇話会では,標記懇話会を下記の通り開催します。奮ってご参加ください。
日 時: | 平成28年3月26日(土)13:00-17:00 |
場 所: | 東京海洋大学品川キャンパス(〒108-8477 東京都港区港南4-5-7) |
テーマ: | 底びき網漁業における省エネルギー技術とその普及 |
企画責任者: | 藤田薫(水研セ水工研)・梶川和武(水産大学校)・山下秀幸(水研セ開発セ) |
プログラム: | ||
13:00-03:02 | 開会の挨拶 | |
13:02-13:10 | 趣旨説明 | |
座長 梶川和武(水産大学校) | ||
13:10-13:30 | 底びき網漁業の工程別の燃油消費の実態 | 長谷川勝男(水研セ水工研) |
13:30-13:50 | 底びき網漁具の省エネルギー要素技術 | 山崎慎太郎(水研セ水工研) |
13:50-14:10 | 超高強力網糸による省エネルギー | 沖野 晃(島根水技セ) |
14:10-14:30 | 網地の削減による省エネルギー | 池田 怜(新潟水海研) |
14:30-14:40 | 休憩 | |
座長 山下秀幸(水研セ開発セ) | ||
14:40-15:00 | 新型オッターボードによる省エネルギー | 住友寿明(徳島農水総技セ) |
15:00-15:20 | 低速曳網による省エネルギー | 酒井健一・永松公明(水大校) |
15:20-15:40 | 漁具全体の抵抗削減による省エネルギー | 小河道生(水研セ開発セ) |
15:40-16:00 | 省エネルギー技術の普及活動 | 溝口弘泰(水研セ水工研) |
座長 藤田薫(水研セ水工研) | ||
16:00-16:55 | 総合討論 | |
16:55-17:00 | 閉会の挨拶 |
趣 旨: 底びき網漁業では水の抵抗の大きな漁具を長時間に渡って曳きまわすため燃油の消費量が多く,収益性の向上のためには燃油消費量の削減が求められる。このような背景からこれまでに省エネルギー化に関する様々な研究が行われてきた。しかしながら,これらの技術が広く普及しているとは言い難い。本講演会では底びき網漁業の省エネルギー技術を整理して、普及のためには何が必要であるかを考える。 |
問い合わせ先: 〒314-0408 茨城県神栖市波崎 7620-7 国立研究開発法人水産総合研究センター水産工学研究所 高橋勇樹 tel. 0479-44-5952 e-mail: yukitakahashi@affrc.go.jp |
漁業懇話会委員会委員長 山川 卓
漁業懇話会では,標記懇話会を下記の通り開催します。奮ってご参加下さい。
記
日 時 | 平成27年9月22日(火)13:00〜17:00 |
場 所 | 東北大学川内北キャンパス(〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内41) |
企画責任者 | 山川 卓(東大院農)・藤田 薫(水研セ水工研)・片山知史(東北大院農)・山下秀幸(水研セ開発調査セ) |
プログラム | ||
13:00〜13:02 | 開会の挨拶 | 山川 卓(東大院農) |
13:02〜13:10 | 趣旨説明 | 山川 卓(東大院農) |
I.全体の概要および地域別の復興の現状と課題 | 座長 片山知史(東北大院農) | |
13:10〜13:35 | 全体の概要−水産業復興に向けた現状− | 桑原 智(水産庁漁業調整課) |
13:35〜14:00 | 岩手県における復興の現状と課題 | 後藤友明(岩手水技セ) |
14:00〜14:25 | 宮城県における復興の現状と課題 | 小林徳光(宮城県農林水産部) |
14:25〜14:50 | 福島県における復興の現状と課題 | 江部健一(福島水試) |
14:50〜15:00 | 休 憩 | |
II.セクター別の復興の現状と課題 | 座長 山下秀幸(水研セ開発調査セ) | |
15:00〜15:15 | さんま棒受網漁業の復興の現状と課題 | |
大石浩平(全国さんま棒受網漁業協同組合) | ||
15:15〜15:30 | いか釣り漁業の復興の現状と課題 | 武下太郎(全国いか釣り漁業協会) |
15:30〜15:55 | 流通販売の拠点−産地魚市場の復興の現状と課題− | |
須能邦雄(石巻魚市場(株),宮城県産地魚市場協会) | ||
15:55〜16:05 | 休 憩 | |
16:05〜16:55 | 総合討論 | 座長 藤田 薫(水研セ水工研) |
16:55〜17:00 | 閉会の挨拶 | 藤田 薫(水研セ水工研) |
企画の趣旨 |
2011年3月11日の東日本大震災から4年半が経過した。本講演会では,東日本大震災の被害から沿岸および沖合の漁船漁業がどのように復旧・復興してきたか,その現状と課題について,それぞれの立場で尽力してきた方々から話題提供をいただき,漁業関係者および日本水産学会員の間で情報の共有化を図ることを目的とする。地域別,セクター別の漁船漁業の復旧・復興の過程と現状はどうか,復興過程において「がんばる漁業復興支援事業」や「共同利用漁船等復旧支援対策事業」などの各種支援事業が実際,現場でどのように活用され機能してきたか,また,復興における今後の課題は何かなどについて議論する。 |
問い合わせ先 |
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 山川 卓 e-mail: ayamakw@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp |
漁業懇話会では、若手研究者の育成と漁業研究の活性化のため、優れた若手研究者を褒賞する漁業懇話会奨励賞を設けています。対象は、前年度の春季および秋季大会において口頭発表またはポスター発表を行った学生等(おおむね30歳以下)とし、発表内容は研究発表部門「1. 漁業」の細目に該当する研究内容としています。今年度は、本会委員会の委員からの推薦を受け厳正な投票を経た結果、下記の受賞者2名を決定し、表彰状と記念品を贈呈しました。今後も漁業の発展に益々貢献されることを期待します。
氏 名: | 西 翔太郎 |
所 属: | 水産大学校水産学研究科 |
授賞対象講演: | 平成 26 年度春季大会 講演番号142 |
講演題目: | 水中灯に蝟集する魚群の好適照度域の推定 |
発表者名: | 西翔太郎・梶川和武・中村武史・毛利雅彦・川崎潤二・濱野 明(水大校)・渡邉俊輝(山口水研セ)・水口 勲・水口千津雄(水口電装)・吉村和正(山口産技セ) |
授賞理由: | 本発表では,LED 水中灯およびハロゲン灯から放出される水中光量を漁獲対象魚種のカタクチイワシの視感度に基づいて評価を行い,その光域を明らかにした。さらに,ソナーおよび計量魚探により,水中灯周りの滞留時における魚群分布範囲を明らかにした。この上で,光質が異なる両灯具において同一の光域に魚群が分布したことから,魚群の滞留範囲には視感度に基づく光量が関与していることが示唆されることを導き出した意義のある発表であった。 |
氏 名: | 長谷川浩平 |
所 属: | 東京海洋大学大学院博士後期課程 |
授賞対象講演: | 平成 26年度春季大会、講演番号:129 |
講演題目: | タチウオ曳縄漁具を対象とした漁具深度モニタリングシステムの開発 |
発表者名: | 長谷川浩平・内田圭一・宮本佳則・柿原利治(海洋大)・笹倉豊喜(フュージョン) |
授賞理由: | ||
1. | 本発表内容は,漁業の現場で問題となっている,漁労負荷の軽減,漁業効率の向上と高齢化対策の解決に向けた取組みが基礎としてあること。 | |
2. | 先端技術を導入しながらも取扱いが容易なシステムを構築した優れた研究内容となっている。 | |
3. | 今後の漁業研究を活性化する若手研究者であること。 以上の事を踏まえ,発表時のスライド,質疑応答での姿勢などを鑑みて,奨励賞にふさわしい発表として評価する。 |
漁業懇話会では、若手研究者の育成と漁業研究の活性化のため、優れた若手研究者を褒賞する漁業懇話会奨励賞を設けています。対象は、前年度の春季および秋季大会において口頭発表またはポスター発表を行った学生等(おおむね30歳以下)とし、発表内容は研究発表部門「1. 漁業」の細目に該当する研究内容としています。今年度は、本会委員会の委員からの推薦を受け厳正な投票を経た結果、下記の受賞者2名を決定し、表彰状と記念品を贈呈しました。今後も漁業の発展に益々貢献されることを期待します。
氏 名: | 宮田俊輔 |
所 属: | 近畿大学大学院農学研究科 |
授賞対象講演: | 平成 25 年度春季大会 講演番号833 |
講演題目: | 漁具形状シミュレータ“NaLA”のまき網への応用 |
発表者名: | 宮田俊輔(近大院農)・髙木 力・金築正道・鳥澤眞介(近大農)・伏島一平・大島達樹・上原崇敬(水研セ開発セ)・鈴木勝也・野村芳徳(日東製網) |
授賞理由: | 漁具形状シミュレータを用いて、まき網漁具の水中動態を見事に再現している。通常では変更が困難な目合いの大きさを数値計算上で変化させ、沈降速度や形状の変化を捉えており、今後の漁具設計、改良に大きく貢献することが期待される。単にシミュレーションを行っただけでなく、自らまき網漁船に乗船して得た、実操業の各ウインチコントロール・本船航跡・操業時の流動環境・網裾部の深度の時系列データを用いた点も推薦に値する。 |
氏 名: | 工藤尊世 |
所 属: | 東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科 |
授賞対象講演: | 平成 25 年度秋季大会、講演番号:837 |
講演題目: | タイ国ラヨンに技術移転された定置網の漁期を通じた漁獲傾向の変化 |
発表者名: | 工藤尊世・有元貴文(海洋大)・A. Boutson(Kasetsart 大学)・ A. Munprasit・ N. Manajit・T. Amornpiyakrit(SEAFDEC)・K. Phuttharaksa(EMDEC) |
授賞理由: | 様々な分野でグローバル化が進められる中、同研究はタイ国ラヨンに日本式定置網の技術が移転されてからの経過を、漁獲特性中心に分析報告したものである。発表者の工藤氏自身が半年間現地に滞在し、国際交流を重ねる中で進めた研究であり、評価される点でもある。ポスター発表でも質問者に対して適切に対応しており、今後の活躍が期待される。 |
日 時 : | 平成27年3月27日(金) 13:00〜17:00 |
場 所 : | 東京海洋大学品川キャンパス (〒108-8477 東京都港区港南4−5−7) |
企画責任者: | 山川 卓(東大院農)・牧野光FA4A;(水研セ中央水研)・清水弘文、小河道生(水研セ開発調査セ)・藤田 薫(水研セ水工研) |
13:00〜13:02 | 開会の挨拶 |
山川 卓(東大院農) | |
13:02〜13:10 | 趣旨説明 |
小河道生(水研セ開発調査セ) | |
I.沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル構築への取組 | |
座長 清水弘文(水研セ開発調査セ) | |
13:10〜13:25 | 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデルとは |
山下秀幸(水研セ開発調査セ) | |
II.小型機船底びき網漁業を対象とした実証調査 | |
13:25〜13:45 | 茨城県久慈浜地区をモデルとした調査の概要 及び操業の効率化に向けた取組 |
小河道生(水研セ開発調査セ) | |
13:45〜14:05 | 資源の持続的利用法について |
益子 剛(茨城水試) | |
14:05〜14:25 | 流通販売改善対策の構築に向けて |
岡野利之(海洋システム協会) | |
14:25〜14:35 | 休 憩 |
III.各地での取組事例 | |
座長 小河道生(水研セ開発調査セ) | |
14:35〜15:00 | 東北地区(マアナゴ漁業の操業効率化と品質向上を目指して) |
片山知史(東北大院農) | |
15:00〜15:25 | 北海道留萌地区(沿岸漁業者に活用されているマナマコ資源管理支援システム) |
佐野 稔(稚内水試) | |
15:25〜15:50 | 島根県浜田地区(浜田港における沖合底びき網漁業構造改革の取組) |
村山達郎・道根 淳(島根県水技セ) | |
15:50〜16:00 | 休 憩 |
16:00〜16:55 | 総合討論 |
座長 堀川博史(水研セ開発調査セ) | |
16:55〜17:00 | 閉会の挨拶 |
藤田 薫(水研セ水工研) |
企画の趣旨 |
地域を支える沿岸漁業においては、燃料費や諸資材費の高騰により漁業支出が嵩む一方で、資源水準の変動に伴う水揚げ量の変動や魚単価の伸び悩みにより、漁業経営が一層の厳しい状況にある。そこで本講演会では、沿岸漁業が活力を取り戻すために具体的な対策を講じているあるいは講じようとしている地域の機関等から事例紹介を頂き、潜在する課題の整理を行い、考えられる処方箋について検討することを目的とする。とくに、消費者に向けて最終的にどのような製品をどのように流通・販売していくかという出口戦略を見据えながら、生産から消費に至る各過程の個別要素技術をいかに有機的・効果的に組み合わせて、トータルなパッケージとしての「漁船漁業ビジネスモデル」へと繋げていくかという視点から議論を行う。 |
問い合わせ先 |
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 山川 卓 e-mail: ayamakw@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp |
漁業懇話会委員長 清水 晋
日 時 | 平成26年9月19日(金)13:00〜17:00 |
場 所 | 九州大学箱崎キャンパス |
企画責任者 | 濱野 明、 毛利雅彦、 梶川和武(水大校)、 秋山隆文(山口県水研セ)木村悦博(山口県産技セ) |
企画の趣旨 | 平成21年からの5年間,文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラムを活用した,「やまぐちグリーン部材クラスター」において,「LED等光技術を用いた新型漁業技術の開発」というテーマで,山口県カタクチイワシ棒受網漁業を対象としたLED灯の開発に取り組んだ。これら新技術の漁業現場への導入と実用化に際しては,カタクチイワシ資源の維持管理を踏まえつつ,収益性の高い「持続可能な生産システム」の構築が重要となる。そこで,本講演会では,新たなLED灯の設計理念を含めた開発の過程や蝟集効果,LED灯を活用した新型漁法の成果を紹介するとともに,開発した新技術の利点が最大限に活用される方策を検討する。 |
プログラム | ||
13:00〜13:02 | 開会の挨拶 | 清水 晋(北大院水) |
13:02〜13:10 | 趣旨説明 | 濱野 明(水大校) |
I. カタクチイワシ棒受網漁業におけるLED灯の開発 | 座長 毛利雅彦(水大校) | |
13:10〜13:25 | 1.グリーン部材クラスターにおける 「LED等光技術を用いた新型漁業技術の開発」の概要 | |
濱野 明(水大校) | ||
13:25〜13:50 | 2. 工学的な視点に基づいたLED水中灯の設計理念 | |
吉村和正(山口県産技セ)・水口千津雄・水口 勲(水口電装) | ||
13:50〜14:15 | 3.LED水中灯の開発と蝟集効果 | 梶川和武・毛利雅彦(水大校) |
14:15〜14:40 | 4. 音響的手法によるシラス魚群の識別技術 | 中村武史・濱野 明(水大校) |
14:40〜15:05 | 5. LED灯を活用した新型漁法 | 川崎潤二・毛利雅彦(水大校) |
15:05〜15:15 | 休 憩 | |
II. 実用化に向けた課題と対策 | 座長 梶川和武(水大校) | |
15:15〜15:40 | 6. 日本海西部海域におけるカタクチイワシの 生態および資源 | 黒田啓行(西海区水研) |
15:40〜16:05 | 7. カタクチイワシ漁業へのLED灯の実用化における課題 | |
渡邉俊輝(山口県水研セ)・梶川和武(水大校) | ||
16:05〜16:15 | 休 憩 | |
16:15〜16:58 | 総合討論 | 座長 毛利雅彦,濱野 明(水大校) |
16:58〜17:00 | 閉会の挨拶 | 山川 卓(東大院農) |
問い合わせ先 〒759-6595 下関市永田本町2-7-1 (独)水産大学校水産学研究科 毛利 雅彦 TEL. 083-286-5111(内線238) FAX. 083-286-7432 E-mail: mmohri@fish-u.ac.jp |
<第63回漁業懇話会講演会プログラム>
「北海道における海獣による漁業被害の現状と野生動物との共存」
日時・場所 | 平成26年3月27日・北海道大学水産学部 |
企画責任者 | 清水 晋(北大院水)・桜井泰憲(北大院水)・[新副委員長] |
13:30 〜 13:35 | 開会の挨拶 清水 晋(北大院水) |
I 海獣による漁業被害 座長 藤森康澄(北大院水) |
13:35 〜 14:00 1. 鰭脚類の回遊行動と食性 三谷曜子(北大院環) |
・トド、アザラシ、オットセイの回遊行動、分布の季節変化と食性、近年の分布域の変化について解説。 |
14:00 〜 14:25 2. トドによる漁業被害 山村 織生(北水研) |
・トドによる漁業被害の実態(被害内容、時期、近年の被害数量変化)、トドの近年の個体数変化と今後の予想等の解説。 |
14:25 〜 14:50 3. ゼニガタアザラシによる漁業被害 小林万里(東京農大) |
・ゼニガタアザラシによる漁業被害の実態(被害内容、時期、近年の被害数量変化)、ゼニガタアザラシの近年の個体数変化と今後の予想等の解説。 |
14:50 〜 15:15 4. オットセイによる漁業被害 堀本高矩・桜井泰憲(北大院水) |
・オットセイによる漁業被害の実態(被害内容、時期、近年の被害数量変化)、オットセイの近年の個体数変化と今後の予想等の解説 |
15:15 〜 15:25 休憩 |
II 野生動物との共存 座長 山村 織生(北水研) |
15:25 〜 15:50 5. 持続可能な漁業の要件 大元鈴子(総合地球環境研) |
・FAOの「海洋漁業からの漁獲物と水産物のエコラベル認証のためのガイドライン」に示されている持続可能な漁業の要件と認定の基準の解説 |
15:50 〜 16:15 6. 鰭脚類を含む野生動物の個体群管理 松田裕之(横浜国大) |
・野生動物の個体数の推定と管理の方法の解説、ならびに、鰭脚類を中心に混獲生物の事例紹介等。 |
16:15 〜 16:40 7. 鰭脚類の漁業被害軽減に向けた漁具改良の検討 藤森康澄(北大院水) |
・鰭脚類の漁業被害が生じている漁具と被害の特徴、それぞれの漁具における被害軽減策の事例について解説。 |
16:40 〜 16:50 休憩 |
16:50 〜 17:45 総合討論 座長 桜井泰憲(北大院水) |
17:45 〜 17:50 閉会の挨拶 |
企画の趣旨 |
近年、北海道の沿岸漁業においてトド、アザラシ、オットセイなどの海獣による漁業被害が増加しており、漁業者からの海獣駆除の要求が強くなっている。一旦は減少した海獣がこれまでの保護政策によって個体数の増加が見られるようになり、漁業被害が増加している。FAOは「海洋漁業からの漁獲物と水産物のエコラベル認証のためのガイドライン」に持続可能な漁業の要件をまとめており、この要件を満たして行くことが一般社会に受入れられる海獣による漁業被害問題の解決に至ると考えられる。本講演会では漁業被害の現状と持続可能な漁業の要件、現状の対応策を理解し、問題解決の筋道を見出したい。 |
問い合わせ先 |
清水 晋 |
北海道大学大学院水産科学研究院 |
041-8611 北海道函館市港町3-1-1 |
E-mail: sus@fish.hokudai.ac.jp |
Tel: 0138-40-8831 |
日時 | 平成25年9月19日(木)13:00〜17:30 |
場所 | 三重大学 |
コンビナー | 石崎宗周,内田圭一,鍋島靖信,山口恭弘 |
開催の趣旨 |
内湾漁業とはここでは水質汚濁防止法で定めた閉鎖度1.00(面積,境界線の長さ・水深などから計算)以上の閉鎖湾で行われる古来海面漁業が盛んな湾内で行われている漁業生産活動を対象とした。今回は内湾漁業から国内有数の大都市を抱える東京湾(東京,横浜,1.78,1380km2),伊勢湾(名古屋,1.52,2130km2),大阪湾(大阪,1.31,1450 km2),最大の内湾漁場である瀬戸内海(1.13,21,827km2),最大の閉鎖度である大村湾(54.29,320 km2)を取り上げた。 これらの海域では,閉鎖度が高く人間生活の影響が甚大でありかつ乱獲に至りやすい等種々の理由から漁業の低迷が顕著である。それに対し各海域では漁業管理や水質総量規制他様々な取り組みが行われているが,それらの詳細はそれぞれで蓄積があるが,一堂に会して総括された例は少ない。他方,湾内漁業には独特な漁具漁法や文化を有し我が国の漁撈文化の宝庫であるが,後継者が皆無な地区も多数あり“消えゆく漁業技術”が懸念される。そこで,本漁業懇話会では我が国有数の内湾漁業の実情と現状の取り組みや特異的話題を6つの話題提供から情報を共有しそれらを総括することとした。ここでの議論が我が国の漁業と海域環境さらには地域文化などとの共存やその継承についての議論の端緒となることを期待したい。 |
プログラム | |
13:00 | 開会 |
13:00〜13:05 | 趣旨説明 |
13:05〜13:45 | 「大村湾漁業のカタログ」:山口恭弘(長崎大学)・平江想(長崎県壱岐支庁) |
13:45〜14:15 | 「瀬戸内海東部における漁業と環境の現状」:反田實(兵庫水技セ) |
14:15〜14:45 | 「大阪湾の漁業日誌からみる漁業と環境の変化」:鍋島靖信(大阪環農水総研) |
14:45〜14:55 | 休憩 |
14:55〜15:25 | 「伊勢湾の秘宝!前浜物」岡田誠(三重水研)・日野義人((株)松阪魚市) |
15:25〜15:55 | 「伊勢湾の小型底びき網漁業の現状と課題」:日比野学(愛知水試漁生研) |
15:55〜16:25 | 「東京湾の漁船漁業と浅海漁業の現状」:田島良博(神水技セ)・鳥羽光晴(千葉水研セ)・内田圭一(海洋大) |
16:25〜16:35 | 休憩 |
16:35〜17:30 | 総合討論 |
問い合わせ先 |
〒890-0056 鹿児島市下荒田四丁目50-20鹿児島大学水産学部 |
漁業懇話会委員会 幹事 江幡恵吾 TEL 099-286-4231 |
講演会終了後,漁業者の集いを行いますので合わせてご参加ください。 |
氏名: | 福田美亮 |
所属: | 北海道大学大学院水産科学院 |
受賞対象講演 | |
平成24年度春季大会 | |
講演番号: | 140 |
講演題目: | 北海道釧路沖におけるツノナシオキアミの音速比,密度比測定とターゲットストレングス推定 |
発表者名: | 福田美亮・向井徹(北大院水)・澤田浩一(水研セ水工研)・松浦知彦(海洋大)・飯田浩二(北大院水) |
授賞理由 |
亜寒帯海洋生態系の鍵種であるツノナシオキアミのターゲットストレングスを音響散乱理論モデルを用いて推定した。モデル計算に必要な音速比、密度比を現場にて実測し、加えて遊泳姿勢分布も考慮して平均ターゲットストレングスを推定した。その結果、平均ターゲットストレングスが −89.3 〜 −88.6 dB になることを示した。音響手法によるツノナシオキアミの生物量推定における精度向上に寄与する重要な値を得ていることを評価した。 |
主催 | 日本水産学会漁業懇話会委員会 |
日時 | 平成25年3月26日(火)13:00−17:30 |
場所 | 東京海洋大学(品川キャンパス)講義棟32番教室(第5会場) |
企画責任者 | 石崎宗周(鹿大水)、石川智士(地球研)、川本太郎(極洋) |
13:00−13:10 | 開会挨拶・趣旨説明 石崎宗周(鹿大水) |
第1部 大学とODA 司会 石川智士(地球研) | |
13:10−13:45 | 大学とODAの関わり方(大学が参加できるJICA事業 〜水産分野における大学との連携について〜) 仲宗根邦宏(JICA) |
13:45−14:20 | 大学の国際協力活動 長澤秀行(帯広畜産大) |
14:20−14:55 | 民間から見たグローバル人材の必要性と大学教育に 期待すること 川本太郎(極洋) |
14:55−15:05 | 休憩 |
第2部 水産系大学の取り組み 司会 石崎宗周(鹿大水) | |
15:05−15:40 | 東京海洋大の例 有元貴文(海洋大) |
15:40−16:15 | 水産大学校の例 濱野 明(水大校) |
16:15−16:50 | 鹿児島大の例 松岡達郎(鹿大水) |
16:50−17:00 | 休憩 |
第3部 総合討論:今後の展開 司会 濱野 明(水大校) | |
17:00−17:30 | 仲宗根邦宏(JICA)、長澤秀行(帯広畜産大)、川本太郎(極洋)、 有元貴文(海洋大)、濱野 明(水大校)、松岡達郎(鹿大水) |
17:30 | 閉会挨拶 |
問い合わせ先 | 〒424-8610静岡市清水区折戸3-20-1東海大学海洋学部水産学科 漁業懇話会委員会 幹事 吉川 尚 Tel: 054-334-0411 |
氏名: | 河津 慧 |
所属: | 水産大学校 水産学研究科 |
受賞対象講演(2件): | |
平成23年度春季大会 | |
講演番号: | 118 |
講演題目: | 日本海の萩見島沖で表層トロールにより採集したマルソウダの成熟状態と食性(2010 年の状況) |
発表者名: | 河津慧・毛利雅彦・深田耕一・團野貞明・秦一浩・江野島岳友(水大校) |
平成23年度秋季大会 | |
講演題目: | 121 |
講演題目: | 蓋井島(日本海西部)の定置網で漁獲されたコシナガの成熟状態と実測水温に関する考察 |
発表者名: | 河津慧・毛利雅彦・滝川哲太郎・梶川和武・中村武史・永松公明・中健寛(水大校) |
受賞理由: | 研究内容は当然のこと,修士課程1年生で,同一年度内の春季・秋季大会で発表を行った研究に対する若い熱意を高く評価する。 |
第60回 漁業懇話会講演会
「元気な水産業のために―6次産業化の可能性」(仮題)
コンビーナー | 石川智士(地球研)・宮田 勉(水研セ中央水研)・山下秀幸(JAMARC)・濱野 明(水大校)・有元貴文(海洋大) |
平成24年度日本水産学会秋季大会 |
日 程 | 平成24年9月14日(金) 13:00−17:30 |
場 所 | (独)水産大学校(下関魚市場) |
開催の趣旨 日本の水産業をめぐる状況は、資源状態や漁場環境の悪化や燃油の高騰、漁業者の高齢化など様々な問題が指摘されている。しかし、食料供給や地域の就労機会創出および沿岸社会の発展においては、水産業を抜きに考えることはできない。そこで漁業懇話会としては、1次産業で生産された水産物の価値をさらに高めるために2次・3次産業を取り込み、新たなビジネスモデルや成功例を創出している事例や試みについて、発表者及び参加者で議論するとともに情報を共有し、水産業の新たな展開に繋げることを目的とした講演会を企画する。 |
プログラム | |
13:00 | 開 会 |
13:00‐13:10 | 趣旨説明(石川智士 地球研) |
第1部 ケーススタディーから学ぶ新しい水産業(司会 宮田勉氏 中央水研) | |
13:10‐13:40 | 地魚認証制度を活用した水産振興(有路昌彦氏 近大) |
13:40‐14:10 | 山口県における6次産業化を活用した取り組み(椙本久繁氏 椙八商店) |
14:10‐14:40 | 低利用資源を活用した6次産業化(鈴木裕己氏 (株)プロ・スパー) |
14:40‐15:00 | 質疑応答 |
15:00‐15:10 | 休 憩 |
第2部 研究・行政分野からの情報提供(司会 石川智士 地球研) | |
15:10‐15:40 | 漁業協業化による沿岸漁業の新展開(馬場治氏 海洋大) |
15:40‐16:10 | 漁船漁業の新たなビジネスモデル構築に向けて(山下秀幸氏 JAMARC) |
16:10‐16:40 | 魚離れは本当に悪いことなのか?(上田勝彦氏 水産庁) |
16:40‐17:00 | 休 憩 |
総合討論(司会 濱野) | |
17:00‐17:30 | (宮田・有路・鈴木・馬場・山下・上田・有元) |
17:30 | 閉会 |
問い合わせ先 〒424-8610静岡市清水区折戸3-20-1東海大学海洋学部水産学科 漁業懇話会委員会 幹事 吉川 尚 Tel: 054-334-0411 |
事前申し込みは不要です |
主催 | 日本水産学会漁業懇話会委員会 |
日時 | 平成23年9月28日(水) |
場所 | 長崎大学文教キャンパス(〒852-8521 長崎市文教町1-14) (http://www.gakkai-web.net/gakkai/jsfs/kaikoku/images/map.pdf) |
13:00-13:10 | 開会挨拶・趣旨説明 |
1. 東北各県の漁業被害状況と課題,要望について |
13:10-13:45 | 1-1 | ・岩手県 (岩手県水産技術センター副所長 煙山 彰氏) |
13:45-14:20 | 1-2 | ・宮城県 (宮城県水産技術総合センター企画情報部長 小畑千賀志氏) |
14:20-14:30 | 休憩 | |
2. 大学・研究機関:その役割と漁業被害に対する取り組みについての提言 | ||
14:30-15:05 | 2-1 | 沿岸域での海岸港湾防災について:今やるべきことは何か? |
(独)水産工学研究所 中山研究部長) | ||
15:05-15:40 | 2-2 | 漁業に対する復興支援策について。 |
(海洋大 馬場教授) | ||
15:40-16:15 | 2-3 | 漁業被災地域からの要望とそれに応じるための支援策とは。 |
(東海大 石川准教授) | ||
16:15-16:25 | 休憩 | |
16:25-16:55 | 総合討論 | |
16:55 | 閉会挨拶 |
問い合せ先 | 〒631-8505奈良市中町3327-204 近畿大学農学部水産学科 漁業生産システム研究室 日本水産学会漁業懇話会委員会幹事 光永 靖 事前申し込みは不要です。 |
受賞者氏名 | 大門 伸之(長崎大学) |
発表大会 | 平成22年度秋季大会 |
講演番号 | 110 |
講演題目 | 東シナ海海底に残された漁具及び漁具材料の分布とその発生源の検討 |
受賞理由 | データを集めるための調査期間が長かったため,データの質が高かった。努力したことがよく分かる内容である。データの取り纏めとプレゼンテーションも良かった。 |
受賞者氏名 | 神村 裕之(近畿大学) |
発表大会 | 平成22年度春季大会 |
講演番号 | 120 |
講演題目 | 琵琶湖におけるビワマスの水平・鉛直移動 |
受賞理由 | 琵琶湖の重要な水産資源でありながら希少種でもある,ビワマスの持続的利用を目指して,漁獲と保全の双方に資する知見を得るため,漁場における本種の水平・鉛直的な空間利用の把握を行っている。個体数は少ないながらも,初めての知見が得られている。現在,修士課程1年生で,卒業研究の内容をすぐさま春季大会で発表した「達成度」と「若さ」も特筆に値する。 |
受賞者氏名 | 庄 龍徳(東京海洋大学) |
発表大会 | 平成22年度秋季大会 |
講演番号 | 105 |
講演題目 | コットエンド自律開閉式小型MOHTネットの海上試験 |
受賞理由 | 研究内容は当然のこと,プレゼンテーションが素晴らしかった。受賞者が海外で行った英語での講演も,同世代の若手が見習うべきものがあった。賞をあげて応援すべき人物である。 |
日 時 | 平成24年3月26日 |
場 所 | 東京海洋大学品川キャンパス (〒108−8477 東京都港区港南4−5−7) |
企画責任者 | 不破 茂(鹿大水)・胡 夫祥(海洋大)・高木 力(近大農)・山根 猛(近大農) |
プログラム | ||
9:00〜9:05 | 開会の挨拶 | 不破 茂(鹿大水) |
I.Smart Fisheryを目指して | 座長 山根 猛(近大農) | |
9:05〜9:35 | 1.日本の事例 | 長谷川誠三(水総セ水工研) |
9:35〜10:05 | 2.フランスの事例 | Daniel Priour(IFREMER) |
10:05〜10:35 | 3.中国の事例 | 万 栄(中国海洋大) |
10:35〜11:05 | 4.韓国の事例 | 李 春雨(釜慶大) |
11:05〜11:15 | 休憩 | |
II.コンピューターシミュレーションと漁業 | 座長 胡 夫祥(海洋大) | |
11:15〜11:45 | 1.網地の計算モデル | 高木 力(近大農) |
11:45〜12:15 | 2.コンピューターシミュレーションの応用事例−I | 清水孝士(古野電気) |
12:15〜13:10 | 休憩 | |
13:10〜13:40 | 3.コンピューターシミュレーションの応用事例−II | 鈴木勝也(水総セ水工研) |
13:40〜14:10 | 4.漁船と漁具の運動連成 | 木村暢夫(北大院水) |
14:10〜14:20 | 休憩 | |
III.魚の行動情報と漁具漁法 | 座長 不破 茂(鹿大水) | |
14:20〜14:50 | 1.漁具に対する魚群の行動と漁獲 | 秋山清二(海洋大) |
14:50〜15:20 | 2.魚群行動情報と漁具設計 | 木下弘実(ニチモウ) |
15:20〜15:50 | 3.選別漁具の選択性と魚の逃避、生残 | 松下吉樹(長大水) |
15:50〜16:20 | 4.漁業現場からの要望 | 鉛 進(自営業) |
16:20〜16:30 | 休憩 | |
16:30〜17:20 | IV.演者による総合討論 | 座長 不破 茂(鹿大水)、胡 夫祥(海洋大)、高木 力(近大農)、山根 猛(近大農) |
17:20〜17:25 | 閉会の挨拶 | 胡 夫祥(海洋大) |
問い合わせ先 | 〒631-8505奈良市中町3327-204 近畿大学農学部水産学科 漁業生産システム研究室 日本水産学会漁業懇話会委員会 幹事 光永 靖 事前申し込みは不要です。 |
日 時 | 平成 22 年 9 月 22 日(水) 13:00〜17:30 |
場 所 | 京都大学吉田南総合館 共北26号室 |
企画責任者 | 東海 正(海洋大)・小島隆人(日大生物資源)・高木 力(近大農) |
プログラム | |
I. | 水産系学部,学科における漁業技術教育の現状と問題点について |
II. | 漁業技術者に必要な教育〜行政,メーカー,研究からの要望 |
III. | 総合討論 「漁業技術のテキストに必要な内容,項目とは。」 |
参加費 | 無料 |
問い合わせ先 | 〒252-0813 神奈川県藤沢市亀井野1866 日本大学 生物資源科学部 海洋生物資源科学科 漁業懇話会委員会 幹事 高井 則之 電話0466-84-3916(直),Fax 0466-84-3689 |
日本水産学会 漁業懇話会では、表記講演会を平成22年度日本水産学会春季大会期間中の下記日程にて開催いたします。
第56回 漁業懇話会講演会
水産業における技術連携 〜漁業技術との関連を軸に〜
主 催 | 日本水産学会 漁業懇話会委員会 |
日 時 | 平成22年3月26日(金) 13:30〜17:30 |
場 所 | 日本大学生物資源科学部 10号館2F 第4講義室 (http://www.brs.nihon-u.ac.jp/campus.html) |
平成22年度日本水産学会春季大会ホームページ (http://www.gakkai-web.net/gakkai/jsfs/kaikoku/index.html) |
プログラム | ||
13:30 | 開会挨拶 | 稲田博史(東京海洋大学) |
13:45 | 水産業と水産技術 | 松里壽彦(弘前大学) |
14:20 | 漁業の産業的特徴と漁獲物活用への技術展開 | 長島徳雄(海洋水産システム協会) |
14:55 | 漁業・地域・流通をつなぐ技術 | 石川智士(東海大学) |
15:30 | 漁獲・利用加工の技術連携による水産物の価値向上 | 木村郁夫(鹿児島大学) |
16:05 | 漁業と増・養殖業のスマートな関係を目指して | 山根 猛(近畿大学) |
16:40 | 総合討論 | |
17:20 | 閉会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 |
企画の趣旨 |
持続可能な水産業を考える上で重要な背景の一つは,「食糧」と「エネルギー」は日本の「アキレス腱」であり,絶たれると国が動かなくなるということ,その大半を他国に依存しているという事実である。さらに国内における食糧生産の多くの過程も輸入エネルギー源に支えられている。一方,この国は水に恵まれ,周囲の海は豊かな水産フィールドである。このような立地条件と産業背景の中で,生産効率の向上と共に漁場環境や対象資源の保全を図りながら経営的に成り立つことが,漁業には要求されている。 この講演会では,持続的水産業を具現化するために,その一翼を担う漁業が,漁獲物の仕向け先でもある流通や利用・加工,増・養殖などの各分野とどのようなバランスをとりながら技術連携を図るかについて,論議と分野間の相互理解を深めることを目的とした。その指針として,エネルギー消費やCO2排出の削減,資材や産物の有効利用をはじめ,環境への負荷軽減をめざす社会との調和を視野に入れた技術連携の脈絡を話題提供する。 |
問い合わせ先 | 〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学 漁業懇話会委員会 幹事 甘糟和男 TEL & FAX:03-5463-0485 |
日本水産学会 漁業懇話会では、表記講演会を平成21年度日本水産学会春季大会期間中の下記日程にて開催いたします。
第55回 漁業懇話会講演会
漁業現場における情報端末としての携帯電話の利活用
主 催 | 日本水産学会 漁業懇話会委員会 | |
日 時 | 平成21年3月27日(金) 13:00〜17:20 | |
場 所 | 東京海洋大学品川キャンパス 1号館13講義室 (http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.html)
平成21年度日本水産学会春季大会ホームページ |
プログラム | ||
13:00 | 開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 |
13:05 | 水産・漁業現場における携帯電話の利用状況 | 酒井久治(海洋大) |
13:30 | 携帯電話技術の概要と将来像 | 佐藤一夫(NTTドコモ) |
14:00 | 漁海況情報 | 清水顕太郎(神奈川水技セ) |
14:30 | 携帯電話を活用した浜の情報化 | 鈴木寛人(岩手県庁) |
15:00 | 休憩 | |
15:10 | 生産・流通・消費過程を対象としたトレーサビリティシステム | 三上貞芳(はこだて未来大) |
15:40 | 3G携帯電話を用いた水中映像遠隔監視システム | 秋山清二(海洋大) |
16:10 | 一人乗り漁船における海中転落時の非常通報 | 酒井久治(海洋大) |
16:40 | 総合討論 | |
17:10 | 閉会の挨拶 | 漁業懇話会副委員長 |
企画の趣旨 |
携帯電話は日常生活に欠かせない情報伝達ツールとなり、その世帯普及率は90%にも達している(内閣府調査)。また、海上における通信可能エリアも着実に拡大しており、多くの沿岸漁業者が携帯電話を手に出漁している。一方、携帯電話の目覚ましい技術発展は、音声による通話だけでなく、文字や画像、制御信号等の手軽なやりとりを可能にした。このことは、携帯電話が漁業現場における双方向情報端末として大きな可能性を秘めていることを示している。これらの背景を基に、本懇話会では水産や漁業に関連した携帯電話の利用状況や活用事例、新たな技術開発の取り組み等について情報を共有し、近未来の漁業現場における携帯電話の利活用に関する可能性を探る。 |
問い合わせ先 | 〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学 漁業懇話会委員会 幹事 甘糟和男 TEL & FAX:03-5463-0485 |
第54回 漁業懇話会講演会
「アジア太平洋島嶼域の国際開発協力における持続的な漁業への提言」
主催 | 日本水産学会漁業懇話会 |
日時 | 平成20年3月27日(木) 13:00〜17:00 |
場所 | 東海大学清水キャンパス |
プログラム | ||
13:00 | 開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 |
13:05 | 趣旨説明 | 座長 馬場 治(東京海洋大学) |
13:10 | アジア太平洋島嶼域における国際開発協力の現状と問題点 | |
松岡達郎(鹿児島大学) | ||
13:40 | 沿岸水産資源・生態系管理のための問題解決型アプローチ ―共同管理・順応的管理に向けて | |
鹿熊信一郎(沖縄県水産課) | ||
14:10 | 太平洋島嶼における漁業管理手法―マーシャル諸島の沿岸漁業における取組み | |
越後 学(国際水産技術開発) | ||
14:40 | 質疑応答 | |
座長 松岡達郎(鹿児島大学) | ||
15:00 | 持続的な漁業のための漁業訓練センターと教育機関の役割 | |
川本太郎(キョクヨー) | ||
15:30 | 日本式村張り定置網の技術移転による漁村コミュニティ振興 | |
有元貴文(東京海洋大学) | ||
16:00 | 総合討論 | |
16:55 | 閉会の挨拶 | |
漁業懇話会副委員長 |
企画趣旨
アジア太平洋島嶼域における日本の国際開発協力には長い歴史があり,当初の生産性向上のための漁業技術指導から資源管理型漁業のための技術移転に内容的に移行しつつある。国際開発協力の上位目標は漁村振興であり,そのための持続的な漁業の体制作りであるが,特に離島振興という面では,インフラ整備から人材育成,さらに沿岸域管理のコンセプト作りまで幅広い内容が包含され,単なる技術支援では完了しえない難しさがある。ここでは,国際開発協力の現状と問題点,そして沿岸域管理のための方法論を整理するとともに,これまでに実施されてきた技術協力の現場での経験をもとに,これからの技術プロジェクトの方向性を議論し,アジア太平洋島嶼域における持続的な漁業のあり方について提言を行うものである。
漁業懇話会委員会委員長 渡部俊広
記第53回漁業懇話会講演会「東アジアにおける持続的漁業への提言」の開催について
日 時 | 平成19年9月28日(金) 9:00〜17:00 |
場 所 | 北海道大学水産学部(日本水産学会秋季大会会場) |
プログラム | ||
開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 | |
I. 東アジアにおける漁業の特徴と問題点 | ||
1.世界の漁業動向と将来予測 | 横山光弘(FAO日本事務所) | |
2.中国の漁業動向と将来予測 | 包特力根白乙(中国・大連水産学院) | |
3.韓国の漁業動向と将来予測 | 李珠煕(韓国・釜慶大学校) | |
4.日本の漁業動向と将来予測 | 坂井真樹(水産庁) | |
II. 東アジアにおける持続的漁業への取り組み | ||
1.定置網漁業における取り組み | 有元貴文(海洋大) | |
2.底引き網漁業における取り組み | 松下吉樹(長大水) | |
3.刺網漁業における取り組み | 藤森康澄(北大院水) | |
4.かご漁業における取り組み | 辛鐘根(韓国・国立水産科学院) | |
5.まき網漁業における取り組み | 鉛 進(古野電気) | |
III. 東アジアにおける持続的漁業へ向けた提言 | ||
1.省エネルギー型漁業への提言 | 稲田博史(海洋大学) | |
2.混獲・投棄回避への提言 | 松岡達郎(鹿大水) | |
3.低利用水産資源の有効利用 | 舩津保浩(酪農学園大) | |
総合討論 | ||
閉会の挨拶 | 漁業懇話会副委員長 |
問い合わせ先 | 〒314-0408 茨城県神栖市波崎7620-7 |
独立行政法人 水産総合研究センター 水産工学研究所 | |
漁業懇話会委員会幹事 藤田 薫 | |
TEL(0479)44-5952 FAX( 0479)44-6221 |
<第52回 漁業懇話会講演会>
大型クラゲNemopilema nomuraiに関する研究の現状と方向性
主 催 | 日本水産学会 漁業懇話会 |
日時・場所 | 平成19年3月27日(火) 9:00〜17:00 |
09:00〜09:05 | 開会の拶 |
漁業懇話会委員長 | |
I.大型クラゲの生態と日本周辺海域への出現機構 | |
座長 飯泉 仁(水研セ日本水研) | |
09:05〜09:25 | 1.大型クラゲの幼生期の生理・生態学的特性 |
上 真一(広大院生物圏科) | |
09:25〜09:45 | 2.大型クラゲの成体の生理・生態学的特性 |
井口直樹(水研セ日本水研) | |
09:45〜10:05 | 3.東シナ海における大型クラゲの分布と回遊 |
西内 耕(水研セ西海水研) | |
10:05〜10:25 | 4.日本海における大型クラゲの分布と回遊 |
加藤 修(水研セ日本水研) | |
10:25〜10:45 | 5.東シナ海における大型クラゲの回遊予測 |
小松幸生(水研セ中央水研) | |
10:45〜11:05 | 6.日本海における大型クラゲの回遊予測 |
渡邊達郎(水研セ日本水研) | |
11:05〜11:20 | 質 疑 |
II.大型クラゲ漁業被害軽減対策技術の開発 | |
座長 松下吉樹(長大水) | |
11:20〜11:40 | 1.大型クラゲの行動特性 |
本多直人(水研セ水工研) | |
11:40〜12:00 | 2.駆け廻し式底びき網(カニ網)の大型クラゲ混獲防除網の開発 |
山崎 淳(京都海洋セ) | |
昼休み | |
13:10〜13:30 | 3.小型底びき網(板びき網)漁業における大型クラゲ混獲防除漁具の開発 |
河村智志(新潟水海研) | |
13:30〜13:50 | 4.定置網の垣網大目化による大型クラゲ対策技術の開発 |
上野陽一郎(京都海洋セ) | |
13:50〜14:10 | 5.定置網の箱網内における大型クラゲ対策技術の開発 |
鯉野 宏(ホクモウ) | |
14:10〜14:30 | 6.大型クラゲの洋上駆除技術の開発 |
渡部俊広(水研セ水工研) | |
14:30〜14:45 | 質 疑 |
III.大型クラゲの利用加工技術の開発 | |
座長 岡崎恵美子(水研セ中央水研) | |
14:45〜15:05 | 1.大型クラゲの機能性 |
金庭正樹(水研セ中央水研) | |
15:05〜15:25 | 2.大型クラゲの塩蔵品加工法の開発 |
成田秀彦(福井食加研) | |
15:25〜15:45 | 3.大型クラゲからの粉末化製品の開発 |
富田秀弘(青森ふる食研下北) | |
15:45〜16:05 | 4.大型クラゲからの調味料の開発 |
小谷幸敏(鳥取産技セ) | |
16:05〜16:20 | 質 疑 |
16:20〜16:55 | 総合討論 |
座長 飯泉 仁(水研セ日本水研)・渡部俊広(水研セ水工研) 加藤 修(水研セ日本水研)・岡崎恵美子(水研セ中央水研) | |
16:55〜17:00 | 閉会の挨拶 |
漁業懇話会副委員長 |
企 画 の 趣 旨
エチゼンクラゲ Nemopilema nomurai(以下,大型クラゲと呼ぶ)は,近年頻繁に我が国へ大量来遊するようになり,そのたびに深刻な漁業被害を与えている。大型クラゲによる漁業被害を防ぐために,先端技術を活用した農林水産研究高度化事業では,「大型クラゲの大量出現予測,漁業被害防除技術及び有効利用技術の開発」に関するプロジェクト研究が行われた。また,水産庁による定置網と底びき網を対象に対策技術の開発事業も行われた。これらの研究により,大型クラゲによる漁業被害を軽減させるための対策技術が確立されつつある。
日 時 | 平成 18 年 3 月 29 日 (水) 13:30〜17:00 |
場 所 | 高知大学 朝倉キャンパス 大会会場 |
プログラム(演題は仮題)
開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 | 13:30〜13:35 |
座長 |
1. 大学からみた国際学術交流 | |
大学における国際学術交流―過去・現在・未来― | 有元貴文(海洋大) | 13:35〜14:00 |
大学の国際化と学術交流の意義 | 飯田浩二(北大水) | 14:00〜14:25 |
拠点大学方式における学術交流 | 石崎宗周(鹿大水) | 14:25〜14:45 |
COE 方式における学術交流 | 山根 猛(近大農) | 14:45〜15:05 |
練習船を活用した国際学術交流 | 濱野 明(水大校) | 15:05〜15:25 |
座長 有元貴文(海洋大) | ||
2. 行政・国際機関の立場からみた国際学術交流 | ||
国際学術交流における国際機関の役割 | 岡本純一郎(北大院水) | 15:25〜15:55 |
3. 民間団体の立場からみた国際学術交流 | ||
国際学術交流と国際貢献 | 未定(海外漁業協力財団) | 15:55〜16:25 |
総合討論 | 座長 松岡達郎・有元貴文 | 16:25〜16:55 |
閉会の挨拶 | 漁業懇話会副委員長 | 16:55〜17:00 |
参 加 費 | 無料 なお,講演会終了後に「漁業研究者の集い」として懇親会(有料)があります。 |
問い合わせ先 | 〒759-6595 山口県下関市永田本町 2-7-1 (独) 水産大学校海洋生産管理学科 漁業懇話会副委員長 濱野 明 TEL(0832) 86-5111 FAX(0832) 86-7432 e-mail ahamano@fish-u.ac.jp 漁業懇話会幹事 内田圭一(海洋大)TEL(03) 5463-0480 FAX(03) 5463-0678 e-mail uchida@s.kaiyodai.ac.jp |
日 時 | 平成17年11月11日(金)13:00〜17:00 平成17年11月12日(土) 9:00〜16:00 |
場 所 | 鹿児島大学水産学部 講義棟23号教室 |
参加費 | 無料 |
内 容 | 11月11日13:00〜17:00 松岡達郎(鹿大水): 混獲投棄問題と標準調査手法の提案 国内外参加者講演:現場調査から得た各種漁業における混獲投棄の特徴
11月12日9:00〜12:00
11月12日13:30〜16:00 |
問い合わせ先 | 〒890-0056 鹿児島市下荒田4-50-20 鹿児島大学水産学部 日本水産学会漁業懇話会委員 不破 茂 TEL(099)286-4230 FAX(099)286-4015 |
日 時 | 平成 17 年 3 月 31 日(木) 13:30〜17:00 |
場 所 | 東京海洋大学品川キャンパス 講義棟 4 階(42 番教室) |
プログラム | |
開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 不破 茂 |
13:30〜13:35 | |
座長 古澤昌彦(海洋大) | |
水産における情報活用と今後の展望 | 松本憲二(水産庁) |
13:35〜13:55 | |
海洋生物情報学の現状と課題 | 坂本 亘(近畿大農) |
13:55〜14:15 | |
バイオテレメトリーの最前線 | 荒井修亮(京大院情報) |
14:15〜14:35 | |
座長 東海 正(海洋大) | |
IC タグの活用 | |
14:45〜15:15 | |
(1)漁業調査自動化への応用 | 内田圭一(海洋大) |
(2)マグロ延縄の漁獲管理 | 宮本佳則(海洋大) |
水産物流通と情報 | 田中達也(アイフィッシュ(株)) |
15:15〜15:30 | |
QR コードの水産への応用 | 桑原伸司(北日本港湾コンサルタント(株)) |
15:30〜15:45 | |
総合討論 | 座長 古澤昌彦 東海 正 |
15:55〜16:55 | |
閉会の挨拶 | 漁業懇話会副委員長 柿原利治 |
16:55〜17:00 |
参 加 費 | 無料 なお,講演会終了後に,「漁業研究者の集い」として懇親会(有料)があります。 |
問い合せ先 | 〒108-8477 東京都港区港南 4-5-7 東京海洋大学品川キャンパス 海洋科学部海洋環境学科 環境テクノロジー学講座 日本水産学会漁業懇話会幹事 内田圭一 TEL(03)5463-0480 FAX(03)5463-0678 email uchida@s.kaiyodai.ac.jp |
主 催: | 日本水産学会 漁業懇話会 |
日 時: | 平成16年4月1日(木)13:30〜17:00 |
場 所: | 鹿児島大学共通教育棟(水産学会大会会場) |
企画の趣旨 | |
沿岸漁業は小規模で多様な漁業種目があり,漁業生産では重要な地位を占める一方で,地域社会とも密接な関係を持っている。西南日本の漁業は大きさや体型の異なる多数の魚種が同時に漁獲される,いわゆる多魚種少量漁獲の漁業である。なかでも沿岸漁業は季節により対象魚種と漁獲方法を変えて,これらを漁獲・利用してきた。しかし,現在では漁業就業者,漁業資源,漁場環境や地域社会との連携などで様々な問題を抱えている。この典型的事例として鹿児島での沿岸漁業をとりあげ,漁業技術,漁業管理,資源管理,漁業経営,地域連携等の観点からその現状と問題点および,取り組みの事例を報告するとともに,地域に根ざした漁業の今後の展望を考える機会とする。 |
プログラム | ||
開会挨拶 | 漁業懇話会委員長 | |
話題提供 | ||
佐野 悦郎(鹿児島県林務水産課) | 「鹿児島県の海面漁業の動向」 | |
西田 良一(江口漁業協同組合) | 「これからの沿岸漁業と地域の活性化」 | |
吉武 新吾(有限会社吉武水産) | 「環境の変化に対応したまき網漁を目指して」 | |
奥原 誠(鹿児島県水産試験場) | 「南西諸島におけるメバチ・キハダの標識放流について」 | |
厚地 伸(鹿児島県水産試験場) | 「南九州産キビナゴの漁獲特性と資源管理」 | |
松岡 達郎(鹿児島大学水産学部) | 「逸失漁具とゴーストフィッシング研究の進展状況」 | |
総合討論 | ||
閉会挨拶 | 漁業懇話会副委員長 |
企画責任者: | 鹿児島大学水産学部 不破 茂 TEL 099-286-4230 FAX 099-286-5507 E-mail fuwa@fish.kagoshima-u.ac.jp |
提出先 |
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京水産大学海洋生産学科 漁業懇話会幹事 胡 夫祥 e-mail fuxiang@tokyo-u-fish.ac.jp |
講演会内容 | |
1.水中映像撮影技術に関するレビュー | 松下吉樹(水工研) |
2.水中映像の上映 (漁業懇話会報No.47に掲載されたものから以下の映像を上映しました.) |
水中映像の上映
講演題目 | 発表者 | |
1 | 釣漁具に対する魚の行動と針がかり過程の計測手法 | 清水 晋(北大院水)ら |
2 | あなご筒水抜き孔からのマアナゴ脱出行動と餌の動き | 東海 正(東水大)ら |
3 | 籠に対するイシガニの行動観察 | 秋山清二(東水大)ら |
4 | 定置網の底層袋網に対する魚群の行動観察 | 秋山清二(東水大)ら |
5 | 定置網のキンコに入網するサケの行動観察 | 秋山清二(東水大)ら |
6 | 水中映像無線伝送システム「まりんTV」による定置網の観察 | 秋山清二(東水大)ら |
7 | 曳縄に対する魚群の行動観察 | 秋山清二(東水大)ら |
8 | 定置網の箱網に入網する魚類の行動観察 | 川口幸生(ニチモウ) |
9 | 定置網の金庫網に入網する魚類の行動観察 | 川口幸生(ニチモウ) |
10 | 水中カメラ画像伝送装置を用いた定置網内魚群観察 | 石黒雄一(神奈川水総研)ら |
11 | 小型底びき網(シャコ網)におけるシャコの網目逃避行動観察 | 石黒雄一(神奈川水総研)ら |
12 | 揚網時に大型定置網の魚捕部の網目から逃避する小型魚 | 上野陽一郎(京都海洋セ)ら |
13 | 大量に出現したエチゼンクラゲの大型定置網への入網 | 上野陽一郎(京都海洋セ)ら |
14 | 樽流し漁法におけるケンサキイカの擬餌捕捉行動 | 深田耕一(水大校) |
15 | 小型底曳網のコッドエンド内に集約された生物の行動 | 松下吉樹(水工研)ら |
16 | ドレッジ型底生生物採集具の曳航状態の観察 | 松下吉樹(水工研)ら |
17 | トロール魚捕りからの小型魚逸出状況の観察 | 藤川裕司(島根内水試) |
18 | トロール入網時の魚類行動の観察 | 藤川裕司(島根内水試) |
19 | ズワイガニ・カレイ類分離漁獲網の選別部分の観察 | 森山 充(福井水試) |
20 | ダイバーによる船曳網でのカタクチイワシシラス逸出の観察 | 森 啓介(徳島水研)ら |
21 | 固定式カメラによる船曳網でのカタクチイワシシラス逸出の観察 | 斎浦耕二 (徳島県農林水産部) |
22 | 小型底曳網の網の状態と入網する魚介類の観察 | 竹森弘征(香川水試)ら |
23 | 石桁網曳網状況の観察 | 有山啓之(大阪水試)ら |
24 | 調査研究用小型桁網の挙動観察 | 木元克則(西海水研)ら |
25 | 桁網に対する小型底生魚類の行動 | 藤田 薫(水工研)ら |
26 | 観察用フレームを用いた小型底生魚類の逃避行動撮影 | 藤田 薫(水工研)ら |
27 | 底曳網に対するタラ類の行動 | 藤田 薫(水工研)ら |
28 | 曳網中における中層トロール網内の魚の行動観察 | 永松公明(水大校)ら |
29 | 2階式トロール網内における魚の行動観察 | 永松公明(水大校) |
30 | フレームトロール網口における小型生物の入網行動観察 | 板谷和彦(道中央水試)ら |
31 | デジタル・スチール・ロガーによるスケトウダラの遊泳行動観察 | 鳥澤眞介(北大院水)ら |
32 | 底曳網(かけまわし)が海底に与える影響について | 渡部俊広(水工研) |
33 | 曳航式深海用ビデオカメラを用いたケガニの分布観察 | 渡部俊広(水工研) |
34 | 大陸棚斜面の底生動物 | 渡辺一俊(水工研)ら |
35 | 曳航式深海ビデオカメラを用いて推定した富山湾におけるベニズワイガニの生息密度 | 前田経雄(富山水試)ら |
36 | スケトウダラの遊泳行動と分布特性 | 柳本 卓(北水研)ら |
37 | イトヒキダラの分布特性 | 柳本 卓(北水研)ら |
38 | ROVを用いたスルメイカ産出卵塊探査と音響散乱層の観察 | 山本 潤 (北大北方生物圏フィールド科学セ)ら |
39 | 野外におけるコウイカ類の摂餌行動の観察 | 名波 敦(水工研)ら |
40 | 集魚灯下に蝟集した魚群の行動の水中テレビカメラによる観察 | 長谷川英一 (さけ・ます資管セ) |
41 | アイナメ科魚類の産卵生態の解明 | 金本自由生 (愛媛大沿岸環境科学研究セ) |
42 | 蓄養生簀内でのクロマグロの遊泳行動の観察 | 有元貴文(東水大)ら |
3.水中映像の利用に関する諸問題 | 清野聡子(東大総合文化) |
4.総合討論 水中映像の撮影技術に関する研究グループの立ち上げと映像の ライブラリー化について,活発な議論が行われた. |
以上です.
日 時: | 平成15年4月1日(火) 13:00〜17:00 |
場 所: | 東京水産大学 海洋生産棟 13番教室 〒108-8477東京都港区港南4-5-7,最寄り駅JR品川駅または天王洲アイル駅 |
プログラム
テーマ 「漁業研究における水中映像の技術とその利用事例」
企画責任者 東海 正,秋山清二,清野聡子,渡部俊広,山根 猛
13:00〜13:05 | 開会の挨拶 | 漁業懇話会委員長 |
座長 渡部俊広(水工研) | ||
13:05〜13:35 | 水中映像撮影技術に関するレビュー | 松下吉樹(水工研) |
座長 秋山清二(東水大) | ||
13:35〜15:35 | 水中映像の上映 | |
(漁業懇話会報No.47に掲載されたものの中から選りすぐった映像を上映します.) | ||
座長 東海 正(東水大) | ||
15:35〜16:05 | 水中映像の利用に関する諸問題 | 清野聡子(東大総合文化) |
16:05〜16:55 | 総合討論 | |
座長 東海 正・秋山清二・渡部俊広 | ||
16:55〜17:00 | 閉会の挨拶 | 漁業懇話会副委員長 |
参加費: | 無料 なお,講演会終了後,「漁業研究者の集い」として懇親会(有料)を開催します. |
問い合わせ先 | 〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京水産大学海洋生産学科 日本水産学会漁業懇話会副委員長 東海 正 TEL 03-5463-0474,e-mail tokai@tokyo-u-fish.ac.jp |
しかし,近年の撮影機材の発展にもかかわらず,漁具や漁業に関連する水中映像の映像やその撮影技術について,これまで残念ながらまとめられたものがない。また,水中映像の撮影には,思ったよりも多くの技術的な障害がある。
そこでこうした水中映像の事例を集めて漁業懇話会報No.47に印刷するとともに,講演会の開催を考えた。この講演会では,水中撮影の技術に関するレビューと,その利用に関連する諸問題について話題提供してもらう。また,懇話会報に掲載された事例から,できるだけ多くの水中映像を上映することで,互いの水中映像の撮影技術や利用方法について情報交換の材料を提供する。さらに,総合討論では,これら映像からの定量化,価値評価や,さらにはライブラリー化や著作権など幅広く論議を行い,今後の研究発展の一助としたい。
日本水産学会漁業懇話会報 No.47 目 次
特集号「漁業研究における水中映像の技術とその利用事例」
平成15年4月1日(刊行予定)
はじめに | |
東海 正,秋山清二(東水大) |
I. | 固定漁具に関する水中映像 |
釣漁具に対する魚の行動と針がかり過程の計測手法 | |
清水 晋,藤森康澄,三浦汀介(北大院水) | |
あなご筒水抜き孔からのマアナゴ脱出行動と餌の動き | |
東海 正,中川 崇,横田耕介(東水大) | |
籠に対するイシガニの行動観察 | |
秋山清二(東水大),五十風 純(静岡漁連),有元貴文(東水大) | |
定置網の底層袋網に対する魚群の行動観察 | |
秋山清二(東水大),Mulyono S. Baskoro(ボゴール農科大),有元貴文(東水大) | |
定置網のキンコに入網するサケの行動観察 | |
秋山清二(東水大),後藤友明(岩手水技セ) | |
水中映像無線伝送システム「まりんTV」による定置網の観察 | |
秋山清二,深澤昭雄,有元貴文(東水大) | |
定置網の箱網に入網する魚類の行動観察 | |
川口幸生(ニチモウ) | |
定置網の金庫網に入網する魚類の行動観察 | |
川口幸生(ニチモウ) | |
水中カメラ画像伝送装置を用いた定置網内魚群観察 | |
石黒雄一(神奈川水総研),五島正_(後藤アクアティックス) | |
揚網時に大型定置網の魚捕部の網目から逃避する小型魚 | |
上野陽一郎,和田洋蔵(京都海洋セ) | |
大量に出現したエチゼンクラゲの大型定置網への入網 | |
上野陽一郎(京都海洋セ) | |
II. | 運用漁具に関する水中映像 |
曳縄に対する魚群の行動観察 | |
秋山清二,有元貴文(東水大),田原陽三(元・水工研) | |
樽流し漁法におけるケンサキイカの擬餌捕捉行動 | |
深田耕一(水大校) | |
小型底曳網のコッドエンド内に集約された生物の行動 | |
松下吉樹,井上喜洋(水工研),野島幸治,信太雅博(千葉県農林水産部), 後藤道夫(後藤アクアティックス) | |
トロール魚捕りからの小型魚逸出状況の観察 | |
藤川裕司(島根内水試) | |
トロール入網時の魚類行動の観察 | |
藤川裕司(島根内水試) | |
ズワイガニ・カレイ類分離漁獲網の選別部分の観察 | |
森山 充(福井水試) | |
小型底びき網(シャコ網)におけるシャコの網目逃避行動観察 | |
石黒雄一(神奈川水総研),石井 洋(横須賀三浦地区農政事務所) | |
ダイバーによる船曳網でのカタクチイワシシラス逸出の観察 | |
森 啓介(徳島水研),三橋公夫(ニタコンサルタント) | |
固定式カメラによる船曳網でのカタクチイワシシラス逸出の観察 | |
斎藤耕二(徳島県農林水産部) | |
小型底曳網の網の状態と入網する魚介類の観察 | |
竹森弘征,山本昌幸,牧野弘靖(香川水試) | |
石桁網曳網状況の観察 | |
有山敬之,日下部敬之,大美博昭,辻村浩隆(大阪水試) | |
貝桁網へのチョウセンハマグリと砂の入網観察 | |
山崎慎太郎(水工研) | |
調査研究用小型桁網の挙動観察 | |
木元克則(西海水研),藤田 薫(水工研) | |
桁網に対する小型底生魚類の行動 | |
藤田 薫(水工研),木元克則(西海水研) | |
観察用フレームを用いた小型底生魚類の逃避行動撮影 | |
藤田 薫(水工研),木元克則(西海水研) | |
底曳網に対するタラ類の行動 | |
藤田 薫,松下吉樹(水工研),後藤友明(岩手水技セ) | |
ドレッジ型底生生物採集具の曳航状態の観察 | |
松下吉樹,山崎慎太郎(水工研),後藤道夫,五島正_(後藤アクアティックス) | |
曳網中における中層トロール網内の魚の行動観察 | |
永松公明(水大校),手島和之(東北水研) | |
2階式トロール網内における魚の行動観察 | |
永松公明(水大校) | |
フレームトロール網口における小型生物の入網行動観察 | |
米澤 崇(北大院水),板谷和彦(道中央水試), 藤森康澄,清水 晋,三浦汀介(北大院水) | |
デジタル・スチール・ロガーによるスケトウダラの遊泳行動観察 | |
鳥澤眞介(北大院水),宮下和士,河邊 玲(北大北生フィールド科学セ), 藤森康澄(北大院水),大島達樹(海洋水産資源開発セ), 本田 聡(北水研),佐藤克文(極地研) | |
III. | 資源・生態・行動研究のための水中映像の利用 |
底曳網(かけまわし)が海底に与える影響について | |
渡部俊広(水工研) | |
曳航式深海用ビデオカメラを用いたキチジの分布観察 | |
渡部俊広,渡辺一俊(水工研) | |
曳航式深海用ビデオカメラを用いたケガニの分布観察 | |
渡部俊広(水工研) | |
大陸棚斜面の底生動物 | |
渡辺一俊,渡部俊広(水工研) | |
曳航式深海ビデオカメラを用いて推定した富山湾におけるベニズワイの生息密度 | |
前田経雄,辻本 良(富山水試) | |
スケトウダラの遊泳行動と分布特性 | |
柳本 卓,濱津友紀(北水研) | |
イトヒキダラの分布特性 | |
柳本 卓,濱津友紀(北水研) | |
ROVを用いたスルメイカ産出卵塊探査と音響散乱層の観察 | |
山本 潤(北大北方生物圏フィールド科学セ),桜井秦憲,向井 徹(北大院水) | |
カニ篭を用いたアカアマダイ人工種苗の海底での行動観察 | |
竹野功璽,宮嶋俊明,戸嶋 孝(京都海洋セ) | |
野外におけるコウイカ類の摂餌行動の観察 | |
名波 敦,高尾芳三,渡辺一俊(水工研) | |
集魚灯下に蝟集した魚群の行動の水中テレビカメラによる観察 | |
長谷川英一(さけ・ます資管セ) | |
アイナメ科魚類の産卵生態の解明 | |
金本自由生(愛媛大沿岸環境科学研究セ) | |
蓄養生簀内でのクロマグロの遊泳行動の観察 | |
有元貴文(東水大),C. S. Wardle(アバディーン海洋研), J. J. Videler(グローニンゲン大),J. M. Franco(バスク漁業研), P. He(青島海洋大) | |
魚類蝟集モニタリングシステムによる定量的な魚群観測 | |
高橋秀行,赤松友成,松田秋彦(水工研) | |
漁獲過程・ゴーストフィッシング研究と水中観察 | |
松岡達郎(鹿大水) | |
水生生物の生態内視鏡映像の可能性 | |
清野聡子(東大院総合文化),土屋康文(総合ビデオサウンド) | |
水中映像の漁業学における利用の展望 | |
清野聡子(東大院総合文化) |
はじめに
漁業懇話会でこの企画「漁業研究における水中映像の技術とその利用事例」を始めるにいたってきっかけは,いくつかのことによる.以前から,漁業者に対する漁具の選択性を資源管理に普及するために開かれていた講演会で,ビデオの映像を映すことでその効果をうまく伝えられ,選択漁具の普及に水中映像が欠かせないと感じていた.また,水産工学研究所では,漁具の改良を迅速に進めるために水中映像を多用して,成果をあげていた.その具体例は,千葉県銚子における小型底曳網の混獲防止漁具の開発と普及の成功である.このことは,選択漁具を実用的に仕上げるためにもこの水中映像が必要不可欠であることを,証明していた.漁業現場で漁業者と直接に接する県水産研究機関の研究者は,そうした効果を敏感に察知し,独自にこうした水中映像の撮影に取組み始めた.その中には普通ならば思いもつかない方法を用いて,非常に珍しい映像の撮影に成功した例もある.こうした映像の撮影成功の陰には,実に多くの失敗の例があったはずである.一方で,大学における漁業研究者も水中撮影の技術を多岐に研究に利用していたが,その技術は必ずしもうまく社会や産業界に伝わっていたとは限らない.
講演会企画責任者である清野や秋山は,こうした水中映像が業績としてなぜ評価されないのか大きな疑問を持っていた.水産の世界では水中映像だけでは業績にならない.撮影された映像をもとに数量化して,映像の姿がなくなった数字やグラフを論文にまとめて始めて業績となる.何かが奇妙に思える.有名な科学誌Natureなどは「百聞は一見に如かず」の如く写真によって科学的な問題を証明するような記事を好むところがある.可視化の分野では,見えるようにできたことで評価されている.また,水産の研究者が撮影した多くの水中映像の中に,撮影者本人が気づかない大発見が隠されているかもしれない.どのようにしてこの貴重な水中映像を記録,保存して行けばよいのか,またその時に著作権はどうなるのか,水中映像の利用に関する疑問はつきない.
そこで,まず漁業懇話会として,漁業研究のために撮影されたこれまでの水中映像にどのようなものがあるか,またそれにはどのような技術が用いられたか,またそこにはどのような利用がなされていたの事例を集め,会報として編集,印刷することにした.原稿を集めてひとつの特集号を印刷したことは,漁業懇話会では初めての試みでもある.そしてここに50以上の事例が原稿として寄せられ,印刷された.この特集号を編集するにあたり,投稿された原稿をいくつかの項目に分ける作業を行った.まず大きく二つ水中映像の撮影技術の面と,利用の面に分けた.さらに水中映像の撮影技術として,対象となる漁具によって固定漁具と運用漁具に分けた.この漁具の違いは,そのまま必要な撮影技術の違いに反映されると考えたからである.すでに,この特集号として印刷されたことで,これらの貴重な映像の存在が記録が残されたことになる.しかし,実際に動く映像をどのようにして評価して,残していくべきか,この分野にどのような形で役に立てて行けばよいのか,これをきっかけに話し合われ,水中映像の利用がさらに展開されることを期待していきたい.
2003年4月
編 者 東海 正
秋山清二
漁業懇話会では,上記表題による特集号を懇話会報として刊行し,合わせて平成15年度日本水産学会春季大会開催時の平成15年4月1日に講演会を企画しています.
近年,漁具の改良やその普及に水中映像が大いに活用されています.特に,最近では,管理型漁業の一環として選択漁具など漁具の改良が県試験研究機関や漁業者自身で行われ,こうした現場での水中映像を撮影する技術が要求されています.その一方で,水中映像を撮影するには乗り越えるべき技術的な障害も多いものの,これまでにこうした撮影技術についてまとめられたものがなく,それぞれに苦労している現状にある.そこで,撮影に成功したか否かに関わらず,水中撮影の機器構成や映像例を含めて,できるだけ多くの漁業研究における水中映像の事例を印刷原稿として集め,漁業懇話会報として刊行し,さらに講演会を開催することで情報の交換を図りたいと思います.
漁業懇話会の原稿は,別添えした例1(PDF)と例2(PDF)を参考にご準備ください.原稿執筆の要点は,次のとおりです.A4判の用紙2ページないし4ページに表題,氏名,所属,連絡先,目的(対象魚種や漁具など),水中映像撮影に使用した機器類,映像例(白黒印刷を予定),結果と問題点などをまとめて,そのままで印刷できるように作成してください.できるだけ多くの事例を集めるためにも,一人あたりの提出数に制限を設けません.特に,広く情報交換を進めるために,漁業懇話会講演会に参加されない方でも原稿の提出は可能です.この原稿を下記の宛先に12月20日(締め切り必着)で提出願います.
提出された原稿は,東海,秋山(東水大),渡部(水工研),清野(東大院)山根(近畿大)を編者として,いくつかのカテゴリーに分類して,査読編集の作業を行います.原稿を提出していただいた方には,印刷された懇話会報をお送りさせていただきます.
さらに,提出いただいた原稿の中から,撮影の苦労した点を含めて技術面や利用面で興味深い事例について,講演をお願いしていきたいと思います.この講演会の総合討論では,水中映像のライブラリー化や,水中撮影された映像からの数値,定量化の問題,水中撮影とその技術の業績としての評価という問題についても,議論を行う予定です.
提出先および問合せ先
漁業懇話会
企画責任者 漁業懇話会副委員長 東海 正
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京水産大学海洋生産学科 東海 正 (問合せは,tokai@tokyo-u-fish.ac.jpにメールでお願いします.) |