平成24年度日本水産工学会秋季シンポジウム
日本海西部の漁業資源をめぐる生物多様性の保全と漁業のあり方
企 画 趣 旨
海洋における生物多様性の保全に関する国際的な関心の高まりは、従来は食料資源としての価値観が主流であった漁業資源についてもその価値観の多様化をもたらしている。漁業資源を持続的に利用するためには、漁業者や管理者を中心とした枠組みや価値観だけで議論することができなくなってきた。閉鎖海域としての日本海の持続的利用を考えたとき、生態系を考慮した資源管理や生物多様性の保全を見据えた漁業生産というものを今後展望していく必要がある。これらの問題を従来の資源生物学的視点だけではなく、漁場造成、魚礁設置、保護区の設定などの水産工学的側面からの問題提起が今後の持続可能な漁場づくりに重要と考えシンポジウムを企画した。
コンビナー: |
濱野 明(独立行政法人水産大学校)・山根 猛(近畿大学農学部) |
開 催 日 : |
2012年11月10日(土)10時〜16時 |
開催場所 : |
水産大学校共同研究棟4F(多目的会議室) |
参加方法 : |
参加費 無料,懇親会費 5,000円
資料準備ならびに参加者数を把握するため,10月25日までに,下記申込先宛にメールまたはFaxにて,参加希望を御連絡ください。なお,参加費は当日会場でお支払い下さい。 |
プログラム |
10:00〜10:10 | 開会挨拶 大竹 臣哉(日本水産工学会会長) |
10:10〜10:20 | 趣旨説明 濱野 明 (コンビナー) |
○ 講 演 | |
(座長:濱野 明) | |
10:20〜10:55 | 日本海西部における漁業の現状と課題 |
今井千文(水産大学校) |
10:55〜11:30 | 生物多様性とは |
宮崎信之(東京大学名誉教授) |
11:30〜12:05 | ズワイガニ保護区の保護効果と生物多様性 |
伊藤 靖((財)漁港漁場漁村技術研究所) |
12:05〜13:20 | 休 憩 |
(座長:山根 猛) | |
13:20〜13:40 | 沖合天然礁漁場における生物多様性 |
田上英明(海洋政策研究財団)・濱野 明(水産大学校) |
13:40〜14:00 | 日本海西部沿岸漁業の定置網漁獲物変動と生物多様性 |
毛利雅彦(水産大学校) |
14:00〜14:20 | 人工魚礁における生物多様性に関する研究事例 |
穴口裕司(海洋建設(株))・永松公明(水産大学校) |
14:20〜14:30 | 休 憩 |
14:30〜14:50 | 漁場の保全を考慮した漁具の開発に関する研究事例 |
梶川和武(水産大学校)・松下吉樹(長崎大学大学院)・ 阿保純一(水産総合研究センター) |
14:50〜15:10 | 生物多様性モニタリングのための音響・光学手法の研究事例 |
中村武史(水産大学校) |
15:10〜15:15 | 休 憩 |
○ 総合討論 | (司会:濱野 明・山根 猛) |
15:15〜16:00 | 水産工学が生物多様性の保全に果たす役割 |
16:00 | 閉会挨拶 山根 猛(水産工学会企画委員長) |
懇親会 | |
18:30〜20:30 | 懇親会(東急イン) |
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