北海道大学 サステナビリティ・ウィーク 2008 |
詳細: | http://sw2008.jp/fish |
日時: | 2008年6月28日(土)午前9時〜午後5時 |
場所: | 北海道大学学術交流会館講堂(〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目,JR札幌駅北口 徒歩7分) |
主催: | 北海道大学大学院水産科学研究院・北海道水産林務部 実行委員会委員長 原 彰彦 (北海道大学大学院水産科学研究院長) 副委員長 武内良雄 (北海道水産林務部長) |
後援: | 北海道新聞社 |
わたしたちが住む地球生態系は不確実性が高くダイナミックなシステムです。地球生態系の一構成種である私たちはその生態系と共存して行かねば、生きていけません。さて、世界の人口は著しく増加してすでに60億人を越えましたが、そのような著しい人口増加に対処するため、私たちの食料資源は陸域生態系での生産飽和状態を踏まえて、ますます海洋に依存せざるを得ない状況にあります。 本来、海洋生物資源は人類にとって再生産部分を利用する持続可能な資源のはずです。海洋生態系は,常に自然要因とヒューマン・インパクトによって変動しています。この海洋生態系は沿岸環境の汚染,海岸人工構造物による生物の生息環境の撹乱,地球温暖化などの長期的気候変動,過度な漁業による大型魚類など高次生物減少に伴う食物網の単純化などにより,生物多様性が急激に失われつつあると言われています。今後の魚類資源管理は,種レベルに限らず生態系をベースとした持続的資源管理法を取り入れていくことが肝要であるとも言われています。しかし,現状では水産資源の需要は益々増加し,資源争奪の激化は国際化しつつあり,将来にわたり海洋生態系から食料をどのように安定的に供給することができるかが,人類の課題となりつつあります。 本フォーラムでは、未来の子どもたちのために恵み豊かな水産食資源と海洋生態系を守るにはどうしたら良いかという観点から、地球生態系の物質循環も視野に入れた海洋生態系ベースの持続可能な資源管理の重要性をお伝えし考えてゆきたいと思います。 |
プログラム | |
9:00-9:10 | 開会あいさつ 原 彰彦(北海道大学大学院水産科学研究院長) |
基調講演 | |
9:10-10:00 | 井田徹治(共同通信社科学部次長) |
「世界の漁業の行方」 | |
10:00-12:00 | イアン・ペリー(国際GLOBEC議長、元PICES-CCCC議長) |
「地球生態系と人類の食資源確保」 | |
(The vulnerability of coupled marine and human ecosystems to climate and fishing) | |
12:00-14:00 | 昼食&ポスタープレゼンテーション(*ポスターはホワイエに掲示してあります) |
講演 | |
14:00-14:20 | 帰山雅秀(北海道大学大学院水産科学院) |
「水産食資源の確保と海洋生態系の保全」 | |
14:20-14:40 | 桜井泰憲(北海道大学大学院水産科学院) |
「温暖化に負けない持続可能な漁業をめざして」 | |
14:40-15:00 | 吉水守・笠井久会・横山純(北海道大学大学院水産科学院) |
「持続的増養殖生産を目ざしたサケの健康管理とHACCPシステムによる安全・安心は秋サケ製品の提供」 | |
15:00-15:20 | 佐伯宏樹(北海道大学大学院水産科学院) |
「低利用水産資源の複合的高度利用」 | |
15:20-15:40 | 休憩 |
15:40-16:50 | パネル・デスカッション |
「人類の水産食資源と海洋生態系の持続可能性」 | |
座長:目黒雄司(北海度新聞論説委員) | |
パネラー:宮村正夫(道漁連副会長)、松尾直人((株)ラルズ、ゼネラルマネジャー)、井田徹治、吉水守、桜井泰憲 | |
16:50-17:00 | 閉会挨拶 武内良雄(北海道水産林務部長) |
[連絡先] | 実行委員会事務局 帰山雅秀 北海道大学大学院水産科学研究院 〒041-8611 函館市港町3丁目1-1 TEL/FAX:0138-40-5605 E-mail: salmon@fish.hokudai.ac.jp |