学術講演会
海とさかなと日本人
―「水産業・漁村の多面的機能に関する答申」からー
主 催: | 日 本 学 術 会 議 |
後 援: | 農 林 水 産 省 |
共 催: | 全国漁業協同組合連合会 |
日本は、四方を海にかこまれ、栄養塩豊富な海流がもたらす調和のとれた生態系によって、歴史的にも国民生活と密接に結びつく形で水産業および漁村は発達した。しかし、他の一次産業と同じように、生産場所の縮小、生産環境の荒廃、漁業者の高齢化、経営の弱体化さらには国際的規制などの問題によって国内における生産活動は停滞傾向にある。そこで、日本学術会議では昨年、水産業と漁村の存在を再評価し、国民生活における重要な役割を認識することを求めた農林水産大臣の諮問に応えて、「水産業・漁村の多面的機能に関する特別委員会(委員長 佐藤晃一)」を設け、水産業や漁村の果たしてきた文化的役割、地球規模での環境変化が水域生態系に及ぼす影響、食料供給機能以外の諸機能を解析し、それらの評価を試みた。本講演会はその内容を判りやすく知っていただくために企画した。
開催日時: | 平成17年3月5日(土)13:10〜17:00 |
会 場: | 日本学術会議講堂(港区六本木7-22-34) |
照 会 先: | 日本学術会議事務局 |
プログラム
開会挨拶 | 13:10 |
黒川 清(日本学術会議会長) | |
趣旨説明 | 13:20 |
祖田 修(第6部長) | |
講演 1 | 13:30「海と日本人、その関わりの文化史」 |
地井昭夫(広島国際大学教授) | |
2 | 14:00「海の生態系と資源循環」 |
谷口 旭(東北大学教授、第6部会員) | |
3 | 14:30「海と森―漁民による植樹活動」 |
畠山重篤(宮城県牡蠣の森を慕う会代表) | |
4 | 14:50「魚介藻増殖用アマモ場の造成活動」 |
池添恭弘(徳島海清会代表) | |
5 | 15:10「海と都市民-海業の展開」 |
婁 小波(東京海洋大学教授) | |
6 | 15:40「魚介藻類からの有用物質」 |
渡邉悦生(東京海洋大学名誉教授) | |
7 | 16:10「水産業・漁村の多面的機能」 |
佐藤晃一(今治明徳短期大学長、第6部会員) | |
16:30 質疑応答 | |
(司会) | |
隆島史夫(東京海洋大学名誉教授、第6部会員) |