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水温や潮の流れは、漁をする人たちにとっては大切な情報なんだ。
気象衛星や海に設置した観測ブイなどのデータを分析してまとめて、
漁業をする人などに広く伝えるのが、仕事だよ。
   

海況図とは、水温の分布や、
潮の流れの方向や速さを地図にしたもの。
たくさんの人に役立ててもらえるように、
一都三県が協力して作る広い範囲のものや、
神奈川近辺に限った範囲のものを作っている。

千葉・東京・静岡の試験場から
その日の観測データが集まる。
データは、ブイ、調査船、漁船、フェリー
などによる水温観測結果、人工衛星画像、
伊豆諸島の潮位など、いろいろ。

集めたデータの分析結果をもとに、
その日の水温分布を記入する。
同じ温度の場所を船で結んでいくんだ。

下書きはまずシャープペンで。

コンピューターとにらめっこしながらの作業。

気象衛星ノアが送ってきた温度分布画像。
赤いところほど水温が高い。

こちらはくもりの日の画像。
雲が多い日は、
データがなかなかとれないんだ。

データを送ってくれた
一都三県の試験場に下書きを
FAXで送り、意見を聞く。
その後修正して、清書して、できあがり!

この二つの図をよく比べてみよう。
黒く記された太い帯は、
黒潮の流れを表している。
大きく変化しているのがわかるかな。
日付を見ると、これが連続した2日間の間の
変化だということがわかる。
黒潮は、まるで生き物のようにうねって
変化し続ける。
太平洋で漁業をする人たちにとって、
黒潮の変化はもっとも重要な情報の一つだ。

これは、調査船にのって
海の水を集めているところだよ。

海の水なんか集めてどうするの?

海水にふくまれるちっそやリン、
有機物の濃度を調べるんじゃよ。
かんたんに言うと、海にどれくらいの
栄養分があるかを計っているんだ。
毎月1回、必ず行っている。

海水は、CTDと採水器を組み合わせ、目的の深さに合わせて高度な器具を使っている。

とってきた水は、採水した場所毎に分けられて検査する。
ちっそやリンは、おもに人間の生活から出されたもので、
これが多すぎると赤潮・青潮などのプランクトンの異常発生につながる。
汚染の大きな原因となる成分なんだ。

ずらりと並んだフラスコと試験管。
とってきた海水が22に
分けられている。

最初にちっその濃度を調べる。
まず一つめの試薬を入れて…

次に2つめの試薬をいれて振ると、ピンク色に変わった。
色が濃いほど、ちっそがたくさん
含まれている。

吸光光度計で、正確な濃度を
はかる。データはすぐに
コンピュータ上に出てくる。

こちらは、海水中の有機物を
はかるためのもの。

試薬をいくつか入れたのち、測定。