平成24年度日本水産学会北海道支部大会の開催について

北海道支部支部長 嵯峨 直恆

 本年度の北海道支部大会を下記のとおり開催しますので、多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。

日 程平成24年12月14日(金)午後,15日(土)午前・午後
場 所東京農業大学 生物産業学部 (網走市八坂196 TEL 0152-48-3811)
JR網走駅からバス 30分
プログラム
12月14日
 午 後シンポジウム (1) オホーツク海・道東沿岸域の漁業をめぐる資源の状況
 企画責任者 塩本 明弘(東京農大),宮園章(網走水試),檜山 義明(北水研)
  1.最近のサケの来遊状況と海洋環境の関わり
宮腰靖之(道さけます内水試)
  2.ホタテガイの成長と漁場環境との関わり
多田 匡秀(網走水試)
  3.近年のホッケ資源激減の状況と環境が年級群豊度に及ぼす影響
高嶋 孝寛(中央水試)
  4.道東海域のコンブ漁業の現状と環境(流氷)がコンブ資源動向に及ぼす影響
佐々木 正議 (釧路水試)
  5.高解像度モデルによる北海道周辺海域の海況の季節変動の再現
黒田 寛(北水研)
  6.総合討論 
 企画の趣旨
 北海道の基幹産業となっている水産業において,漁業生産量・額は平成3年あたりをピークに減少したものの,過去10年程度はほぼ安定した状態で推移している。サケ,ホタテガイ,ホッケ,コンブは北海道の漁業生産の上位を占める重要魚種であり,道東海域でも重要な産業種である。しかしながら,コンブのように漁獲量が緩やかな減少傾向にあるもの,ホッケのように顕著な減少のみられるものもあることから,漁獲量の安定や向上に向けてさらなる水産資源の適切な管理が必要であると言われている。また,栽培魚種であるホタテガイとサケについても漁獲量の不安定さが漁業現場の不安材料となっている。適切な資源管理には海域ごとの資源の現状を把握することがその第一歩であることは言うまでもない。栽培魚種についても種苗の適切な放流・管理が必要である。一方,資源変動や放流後の成長・生残に影響する環境モニタリングは欠かせないものの,道東には十分な環境モニタリング体制が構築されていないのが現状である。そこで,本シンポジウムでは,サケ,ホタテガイ,ホッケ,コンブ漁業の現状,とくに環境との関わりについて発表してもらい,環境モニタリングに活用が期待されるモデルの開発状況についても発表してもらう。
 夕 刻 会員交換会(東京農業大学 生物産業学部)
12月15日
 午 前支部評議会
 一般研究発表
 シンポジウム (2)  北海道沿岸におけるトド調査研究(一般発表が多数の場合には、日時を変更する場合あり)
 企画責任者 山村 織生(北水研)
1.北海道沿岸におけるトド漁業被害とその対策山村織生(北水研)
2.オホーツク繁殖場におけるトドの出自と個体群構造服部薫(北水研)
3.トド上陸場モニタリングシステムの構築磯野岳臣(北水研)
4.トド食性の時空間変化後藤陽子(稚内水試)
5.トド漁業被害統計の分析和田昭彦(中央水試)
6.北海道に来遊するトドの性成熟状態小林由美(北大水産)
7.総合討論 
 企画の趣旨
 北海道特に日本海沿岸ではトドによる被害が苛烈をきわめており,長らく年間被害額が10億円を上回っている。その一方で本種は世界的には保全対象とされており,採捕による被害対策を困難にしている。北水研,道水試,北大などが参画した「トド資源調査」は2004年より開始し,2008年からは漁業被害対策に重きを置いた「有害生物被害軽減実証事業」に移管され5ヶ年が経過した。当セッションでは,事業の背景である漁業被害の実態・対策に加え,最近の調査研究の進展を紹介する。
 午 後 支部総会
  若手の会企画講演会
  養殖対象海産魚種を用いた精原細胞異種間移植技術(代理親魚技術)の開発   竹内 裕(東京海洋大学)
  一般研究発表
申し込み方法
  1.郵便, FAXまたはe-mailにて, 氏名, 所属, 連絡先(住所・電話番号・FAX番号・e-mailアドレス), 一般研究発表の有無(有りの場合は演題名も), シンポジウム・若手の会講演会・交歓会の出欠を下記の申込先宛にお知らせ下さい。
  2.申し込み・要旨締め切り日 平成24年11月9日(金)
  3.参加費等 大会・交換会参加費は, 当日会場で徴収します。
講演要旨集代 1,000円 ただし, シンポジウムへの一般参加者は無料とします。
交歓会    3,000円 東京農業大学 生物産業学部 網走市八坂196 TEL 0152-48-3811)
  4.申し込み先
 〒099-2493 北海道網走市八坂196
 東京農業大学 生物産業学部
 平成24年度日本水産学会北海道支部大会事務局 塩本明弘
 TEL (0152)48-3913 FAX (0152)48-3922
 a3shiomo@bioindustry.nodai.ac.jp
支部会委員には封書にて案内を送付します。また, プログラム・発表方法・要旨作成等の詳細については, 日本水産学会北海道支部のホームページ(http://jsfs-h.fish.hokudai.ac.jp/wp/)をご覧下さい。